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池脇千鶴主演 その女、ジルバ 第10話(最終回)のネタバレ感想とあらすじ

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東海テレビ・フジテレビ系列で毎週土曜夜11時台から放送中の池脇千鶴さん主演のドラマ『その女、ジルバ』。3月13日は、第10話が放送されました。

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前回、第9話の感想はこちら。↓

 

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おもな登場人物

  • 笛吹新:池脇千鶴さん…福島県出身。大手百貨店のアパレル店で販売員として働いていたが、物流倉庫に左遷された。昔結婚直前まで行った恋人が別の若い女性に取られた過去を持つ。40歳の誕生日の日に、一番会いたくない元恋人前園が倉庫から異動してきた上、宝くじにも当たらず「変わりたい!」と思い"40歳以上"のホステス募集の張り紙を見て入ったバーで若者扱いされる。源氏名は「アララ」。
  • 浜田スミレ:江口のりこさん…新が働く倉庫の正社員のグループリーダー。倉庫の仕事に誇りを持っている。
  • 村木みか:真飛聖さん…新の倉庫の同僚。新と同じ百貨店から出向組。仕事への情熱を失い文句ばかり言っている。前園とは同期入社。前園が女性社員を捨てて若い女性に走ったことを知っており、新に前園に気を付けるよう助言。その捨てられた女性が新とは知らない。
  • 前園真琴:山崎樹範さん…新の元カレ。婚約直前で後輩の女性に手を出し妊娠させその女性と結婚し新とは破談。本社から新がいる倉庫に異動してきた。
  • 久慈きら子:草笛光子さん…『OLD JACK&ROSE』の2代目ママ。くじらママと呼ばれる。何度も修羅場を乗り越えてきている。
  • 大田原真知:中尾ミエさん…『OLD JACK&ROSE』の元ホステス。チーママと呼ばれる。直木賞を受賞した作家だが時々店に顔を出す。
  • 富岡七子:久本雅美さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ナマコと呼ばれる。初代ママ・ジルバに助けられ、恩を感じている。おせっかいの世話好き。
  • 園田菊子:草村礼子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。ひなぎくと呼ばれる。清純派のアイドル的な人気で、親衛隊がついている。
  • 花富屋敷衿子:中田喜子さん…『OLD JACK&ROSE』のホステス。自称59歳でエリーと呼ばれる。恋に生きる女性で、結婚詐欺師に騙されて路頭に迷ったところをジルバに助けられた。
  • 蛇ノ目幸吉:品川徹さん…『OLD JACK&ROSE』のマスター。くじらママと共に店を支えてきた。
  • ジルバ:池脇千鶴(2役)…『OLD JACK&ROSE』の初代ママ。
  • マイカ:華村あすかさん…幸吉の孫。
  • 石動良一:水澤紳吾さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
  • JUZO:草地稜之さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。熟女好き大学生。
  • 滝口:梅垣義明さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
  • 花山:芋洗坂係長さん…『OLD JACK&ROSE』の常連客。
  • 浅山渡荘太さん…エリーが思いを寄せる『OLD JACK&ROSE』の常連客。
  • 白浜峻輔:竹財輝之助さん…父の仕事でブラジルに渡った日本人。ブラジルでジルバの亡くなった夫の兄・賀太郎から話を聞き、ジルバに会いに来た。

 

第10話のあらすじ

 2020年10月。世の中が一変し、賑やかだったOLD JACK&ROSEもお客さんが減って窮地の状態に陥っていた。

そんな時に迎えた新の41歳の誕生日。

みんなで小声でバースデーソングを歌って祝い、なんとか盛り上げようとしていたところ、マスターが「みんなに話したいことがある。」と言ってきた。

今のままでは持ってあと半年。店を閉めることにしたと言うマスター。

エリーはアララの誕生日祝いの日に言うなんて…!と泣いたが、マスターは、こんな日だからこそ、一番若いアララに早いうちに新しい道を考えるようにと思ってのことだった。

「嫌です。お店を辞めるなんて、そんなの。マスター言ってたじゃないですか。雨が降っても槍が降っても店を開けるのが JACK&ROSEだって。」と、新が一番店を閉めることに反対。

感情的になって皆にも同意を求めていたところ、前園から電話がかかってくる。

スミレが仕事中に産気づいて病院に運んだが、病院が付き添い不可で追い出されたという。旦那さんの連絡先が分からないから教えて欲しい。とのことだった。

前園は電話をしながら店に来ていて、新が病院から直接連絡がいくのでは?と言うと、冷静になった前園。

新が石動さんに電話をしようとしたところに、その石動さんが病院から連絡が来て、付き添いが出来ずに一人でこのプレッシャーに耐え切れないとお店にやって来たのだ。

テレビ電話で出産直前のスミレと話す、石動さんとOLD JACK&ROSEのみんなと前園。スミレちゃんは話しているうちにすぐに分娩室に入ることになった。

唯一出産経験のあるくじらママ指導の下、呼吸をテレビ電話先のスミレちゃんと一緒にやる一同。

マスターだけは出産の声に耐えられず、控室で耳をふさいでいた。

 

8時間後。

スミレちゃんは女の子を無事出産。

石動さんは「スミレさん、あなたは立派だ。こんな状況で40という年齢…軽々乗り越えて。」と泣きながら言う。

「もう41だ。良ちゃん。スミレ夢がかないました。嬉しい。本当に嬉しい。」と返すスミレちゃん。

OLD JACK&ROSE一同みんな感動して泣いた。

くじらママは「これは希望ね。私たちの希望。命さえあればなんとかなる。だから前を向いていきましょ。振り返らずに前だけを。」と言うのだった。

 

新は電話でみかちゃんにスミレちゃんの出産を報告。出雲大社のお守りを持っての出産だったことに嬉しい限りだと言うみかちゃん。

みかちゃんは新の今後について聞いてきたが、答えられない新。

「田舎も悪くないよ。東京離れてみるとさ、見えてくることもあるし。」とアドバイス。そして今は塾の講師を始めたと仕事に就いたことを報告してきた。

まだまだプアは脱出できないが、楽しいのだと笑い「場所は関係ないかもよ。」と言うみかちゃんだった。

みかちゃんの話を聞いて、新が一番に思い浮かべたのは会津だった。

同時に古里がないと言っていた白浜のことも思い出したが、ブラジルに行って以降、音信不通になっていた。

新がジルバのバングルを取り出して見ていると、不意にマスターから声をかけられる。

バングルを見たマスターは、ジルバが取っておいたことに驚き、新に、「俺がこの世をおさらばしたら、こいつをブラジルにあるジルバの家の墓に入れてくれないか?」と頼んできた。

そしていつかジルバの故郷であるブラジルを、ジルバと一緒に見るのが夢だったと語るマスター。

新は自分がバングルを届けるのではなく、いつかこの騒ぎが収まったらみんなで一緒にブラジルに行こうと言う。

でもマスターは高所恐怖症の飛行機嫌い。「頼んだぞ。」と言うのだった。

後日。

OLD JACK&ROSEの入口に閉店の挨拶を張り付けたマスターは、一人一人に退職金を手渡し、みんなはドレスアップした正装した姿で受け取った。

皆泣きながらも笑顔で最後を締めくくった。

 

片付け後、くじらママはマスターに最後のお願いだと言って、ダンスを踊った。

そっとその様子を見た新。

マスターはくじらママに、ジルバをこの店にジルバを縛り付けていたのではないか?と後悔していたと話す。ジルバはそのせいでブラジル帰れなかった。

「だからアララを古里へ帰そうとしたのね。」と言うくじらママ。マスターは笑って否定した。

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新は会津へ帰った。

駅まで迎えに来てくれた弟・光(金井浩人さん)に「大変だったな、色々。」と声をかけられ「さすけね。」と答えた新。

「大丈夫」という意味の他に「心配するな。何とかする。」と意味の「さすけね。」だったが、新は会津に帰ってきて何日経ってもぼんやりするばかりだった。

そんな新に父・達郎(大和田獏さん)が声をかけてきた。

新は、こっちもお客さんが減って大変なはずなのに、光がカフェを手伝って欲しいと言ってきているが、無理をしてるのでは?と心配する。

しかし光はケータリングをしたり、子ども食堂に頼まれて弁当作りに行ったりと前向きにやっていると返し、逆境には慣れていると返す父。

疲れている時は無理するな。休めと言ってくれた父に、新は41歳になったことを持ち出して、東京にいた時は年を忘れていたのに魔法が解けたみたいだと嘆く。

父は、新たち姉弟につけた名前の由来について話し出す。

「新しい光だ。光も何とか踏ん張ってる。おめえもこれぐれえのことでへこたれるな。」と言ってくれた。

そこへ、甥の龍人(加藤憲史郎さん)が新に届け物だと荷物を持って来てくれた。

マスターからの荷物。

開けてみるとさらに箱があり、ブラジルに帰った白浜からの荷物を開けずにそのまま送って来てくれていた。

中身は小さなチョコレートと手紙。

白浜はブラジルに行って、ジルバの義理の兄賀太郎(久保酎吉さん)のことについて調べた内容を手紙に書いて送って来てくれていた。

新は何度もその手紙を読み返し、自分だけでは抱えきれず、光に駅まで送ってもらって東京に行った。

OLD JACK&ROSEではマスターが一人で片づけをしていて、急遽皆を呼んで手紙を読むことになった。

 

白浜がサンパウロにある日本人会のつてで調べたところ、賀太郎は晩年サンパウロ郊外にある福祉施設に入所していたことが分かった。

そこは、生活に困窮した日系人のために老人ホームで、賀太郎は1997年ごろからそこで暮らし、2010年94歳でその生涯を閉じたという。

肝臓を患い、最後は認知症も進んでいたようだが、亡くなる直前まで日本は戦争に勝ったと言い続けていたとのこと。

白浜が最後に東洋人街で賀太郎に会ったのは、白浜が日本の高校へ入学が決まった時で、賀太郎は白浜に「そうか。日本へ帰るのか。いいな。」と言っていた。

もしかしたら賀太郎は、誰よりも日本に焦がれ、誰よりも祖国を愛していたのではないか?と推測。

そのホームに時折差し入れのお菓子や服を持って来ていた年老いた男女がいた。その男女とは、ジルバの実の兄と姉。

賀太郎は妹夫婦の敵だけど、孤独で惨めな生涯を送った賀太郎を憎むことは出来なかったという。

ジルバについては「妹のちはまは、元気だけが取り柄の娘と思っていたけれど、一族の中でちはまだけが日本へ帰り、自分の力で成功した。ちはまは日本人移民の夢を叶えた。家族は皆、誇りに思っている。」と。

手紙の内容を聞いたOLD JACK&ROSEのみんなしみじみとして黙り込んだ。

沈黙を破るように新は「マスター私、この店を続けます。どんなことをしても続けます。お客さんが来なくてもいい。ここにいて、店を開けてどなたか一人でも来て下さるのを待ちます。だってここは、この店はジルバの店だから。」と決意を口にしたのだった。

 

X年後。

スミレちゃんと石動さんの子は、元気に歩き回れるほどに成長していた。

OLD JACK&ROSEは、何十回目かのくじらママの誕生パーティーに盛り上がる。

チーママも参加して、まるで自分が主役かのように振舞い、ひなぎく、ナマコ、エリーのラインダンスも披露された。

そこへ、新の両親と光もやって来た。

父の姿を見て、とっさに他人のフリをする前園。母・美也子(増子倭文江さん)はドレスアップした新に戸惑う。

くじらママは「娘さんにはいつもお世話になってます。」と両親に挨拶した。

チーママが「きら姉。主役が何サボってんのよ!あーやだやだ!やっぱり年は取りたくないわね!」と言って場をわかせると、くじらママは「何言ってんの?女は…」と言いかけ、新が「40から!」と笑う。

するとエリーとナマコが「60からよ!」と言い、チーママは「ちょいとお待ち!70からよ。」と言う。

するとひなぎくが「80から!」と割り込み、くじらママが「いえ!90。いや100!300まで頑張るわ!」と宣言した。

ステージはチーママの掛け声でさらに盛り上がり、くじらママもスリットから足を出して踊った。

全員ダンスで大盛り上がり!!

そこへ一人の男性が来店。新が踊っている人の間をすり抜けて入口まで迎えに行く。

白浜だった。

「今日も貸し切り?」と聞く白浜に、新は「いえ、ようこそ!OLD JACK&ROSEへ。」と迎えたのだった。


…というお話でした。

 

スミレちゃんの赤ちゃん誕生

スミレちゃんの赤ちゃん誕生!感動しました。

40になって、こんな状況下を跳ね飛ばして出産して。

「スミレ夢がかないました。嬉しい。本当に嬉しい。」と言って涙するスミレちゃん。

私も一緒に泣きました。

私は産むことが出来なかった。

スミレちゃんが出産出来て、夢がかなったと言っていて、もっと妬ましく感じるかと思ったんですが、素直によかったなと思えました。

 

 

そのまま閉店かと思った

コロナで閉店になったOLD JACK&ROSE!

みかちゃんが「田舎も悪くないよ。」と言ってたし、新はこのままお店に帰らないのかと思いました。
新が、東京では年を感じずにきたのに、実家に帰ってきたら魔法が解けちゃったみたいだと言ってた感覚、なんとなく分かります。

東京が地元がどうこうと言うよりも、自分で切り拓いた世界だからこその、新鮮さが東京にあるのだと思います。

せっかく会社を辞めてまで一本にかけたOLD JACK&ROSE!思い入れは全然違うはず。

白浜さんの手紙はきっかけで、やっぱりOLD JACK&ROSEを辞めたくない気持ちが強かったんだと思います。

いいラストだったな~と思いました。

 

みかちゃんの決断を改めて見る

みかちゃんは会社が全てで、一生懸命努力してきたからこそ、努力が報われなかった東京にいたくなった。

それに、みかちゃんはお母さんが大好きってところが新と違う所だったと思います。

お母さんと一緒に暮らしたい。みかちゃんの心の底の願いがそれだったから、東京ではダメだったんだと思います。

場所は関係ないってのはみかちゃんは当てはまらないような気がします。

みかちゃんは島根じゃないとダメだったんだと思います。

40女の新とみかちゃんの決断、東京にいて魔法かけられ続けたい願望はあるけれど、どっちかというと、お母さん大好きなみかちゃんの方に今は共感してます。

 

新は白浜さんと?

自分から新をフッたくせに、最後まで新に未練がありそうな感じだった前園。

お父さんがお店に来て、とっさに嘘をついていたのが面白かったです。

前園はこれからも新に会いにOLD JACK&ROSEに通うんだろうなと思うと笑えました。

でも、その新は白浜さんとなんだかいい感じーーーー!!

新は白浜さんといつかブラジルに行くかもしれないなと思うとニヤケました。

 

ジルバと新が似てるって話で、ルーツも同じ会津だったから、てっきり親戚関係だと思ってたのに、特にそこをはっきりさせる事もなく終わりましたね。

新とジルバに全然血縁関係はなかったのかな?ただ似てただけ?

白浜さんが今後、会津に行って調べてくれるかも??

これは続編に期待が高まります!!

最終回終わったばかりですが、続編希望!!よろしくお願いします。

いいドラマだった

『その女、ジルバ』、面白いドラマでした。

40歳の誕生日に変わろうとしてOLD JACK&ROSEに飛び込んだ新。

新が年を取ったと思ってたのに、自分よりさらに年上の人に「背中が丸くなってる!」と指摘されて背筋を伸ばすシーンを見た時は、自分でもハッとしました。

私も背中丸くなっていたから。

自転車に頼ってダラダラ移動したり、化粧しないで外出たり、色々思い当たることがあり過ぎて、初回からグッと心つかまれたドラマでした。

主役の新がドレスアップしてダンスの練習して新しい靴買って、どんどんきれいになっていく姿は見ていて明るい気持ちになれました。

OLD JACK&ROSEのメンバーの過去も次々に明らかになって、それぞれのエピソードが切なくて、特にひなぎくさんの初恋の話はスッと涙が出ました。

エリーが親御さんに親不孝なことをしたと泣くシーンも一緒になって泣きました。

くじらママが自ら語る過去には、聞いている間中怖くて血の気が引く思いがしました。

みんなそれぞれしんどい過去があって、それで今明るく生きている。

くじらママが言ってた「命さえあればなんとかなる。だから前を向いていきましょ。振り返らずに前だけを。」という言葉が沁みました。

40過ぎて、ああすればよかったのかとかこれを選んでいなければと過去を振り返ってばかりだった私は、このドラマを見て新を自分と重ねて、毎回新がどうなっていくのかと楽しみに見てきました。

コロナで家にずっといて、鬱屈した気持ちを抱えていた自分を明るい気持ちにしてくれたドラマでした。

このドラマが始まって、人の少ない道を選んで歩くようになりました。

運動しないと内臓から内から私が腐っていく!

そろそろ動き出さなければ…!化粧して、身ぎれいにして外に出よう。

そう思わせてくれたドラマでした。

 

1月からの3か月。楽しかったです。

また続編があれば見たい!!

明るいOLD JACK&ROSEに会いたいです。

バラエティーでしか見てこなかった久本雅美さんの演技もよかったです。

中尾ミエさんの自己中でありながら、はっきりとものを言ってくれるキャラは気持ちを明るくしてくれました。

どのキャラもみんな大好きでした。

毎回内容が濃くて、見ごたえのある面白いドラマでした。 

 

この3ヶ月間、楽しませてくれてありがとうございました!!

 

以上、『その女、ジルバ』第10話(最終回)を見た感想でした。

 

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