2024年2月5日月曜夜10時からフジテレビ系列でドラマ『春になったら』4話が放送されました。
前回、3話の感想はこちら。↓↓↓
おもな登場人物
- 椎名瞳(奈緒)…28歳。助産師。一馬と春、誕生日に結婚の予定。6歳で母を亡くし、父娘ふたりで暮らしてきた。売れない芸人で10歳年上の一馬との結婚を父・雅彦に反対される。治療を拒否する雅彦に治療を受けてほしいと思い、わざと結婚話で心配させるが、全部見抜かれていた。
- 椎名雅彦(木梨憲武)…瞳の父。62歳。実演販売士。すい臓がんで余命3ヶ月。春までに死ぬという。治療だけに専念して普通の生活が出来なくなることを嫌がり、治療を拒否。緩和ケアしてもらって生きていくことを選ぶ。
- 川上一馬(濱田岳)…お笑い芸人。瞳の婚約者。芸名は、カズマルくん。瞳とは10歳年上。バツイチで子どもがいる。
- 川上龍之介(石塚陸翔)…一馬の息子。
- 神尾まき(筒井真理子)…雅彦の姉。瞳の伯母。花屋。
- 椎名佳乃(森カンナ)…瞳の死別した母。
- 岸圭吾(深澤辰哉)…瞳の学生時代からの友人。葬儀屋。学生時代から瞳が好き。
- 大里美奈子(見上愛)…瞳の学生時代からの友人。OL。岸が好きな様子。
- 阿波野弘(光石研)…桜鈴会病院の緩和ケアの医師。
- 杉村節子(小林聡美)…杉村助産院の院長。瞳の上司。
- 斎藤愛里(影山優佳)…杉村助産院の助産師。瞳の同僚。
- 矢萩亜弥(杏花)…20歳の妊婦。妊娠をきっかけにショップ店員を辞めた。
- 矢萩祐作(金子隼也)…亜弥の夫。亜弥の妊娠を知り、専門学校を辞めて働く。
- 中井義広(矢柴俊博)…実演販売会社『ヨッシーコーポレーション』の社長。
- 加賀屋吾郎(葵揚)…『ヨッシーコーポレーション』勤務の実演販売士の見習い。
- 森野舞衣(橋本マナミ)…ブライダル会社Lily Braidal。黒沢の先輩。
- 黒沢健(西垣匠)…Lily Braidalの社員。瞳、一馬の結婚式を担当する。
4話のあらすじ
2024年2月1日。
瞳(奈緒)が結婚話を保留したことに、ショックを受ける一馬(濱田岳)と雅彦(木梨憲武)。
雅彦は、職場で後輩実演販売員・加賀屋吾郎(葵揚)の教育を熱心に育て、人知れず後進に技術を伝える作業に入る。
一馬は、雅彦に瞳との結婚を認めてもらえるよう芸人を辞め、塾講師に。
さらに一馬は、瞳に黙って一人でウェディングプランナー・黒沢健(西垣匠)に結婚式の打ち合わせを続ける。
そして、まきおばさん(筒井真理子)にもお花の件で話をするが、まきは一馬が芸人を辞めたことを疑問に感じた様子。
まきは、雅彦がD1グランプリの準々決勝で、カズマルに1票を入れたことを聞いており、一馬が芸人を辞めたら、雅彦が残念がるだろう。と伝えた。
一馬が芸人を辞めたことを、息子の龍之介(石塚陸翔)は冷静に見つめる。
必死に芸人への未練を断ち切ろうとする一馬。
しかし授業中に生徒に「ドンマイドンマイ!僕は好きだよ。」と言ってしまったことで、カズマルだとバレてしまい、子供たちに騒がれてしまうのだった。
一方。
雅彦の病気のことで頭がいっぱいの瞳。
雅彦の主治医・阿波野医師(光石研)に、雅彦の死ぬまでにやりたいことリストがカウントダウンをしているみたいだと複雑な気持ちを告白。
自らの結婚話まで延期しようとしている瞳に、阿波野医師は、雅彦に寄り添いたい瞳の気持ちに理解を示しながらも
「誰もがいつかは亡くなるんです。」
「だからこそ、今を生きるんです。」
「どうか瞳さん、ご自分の幸せも考えてください。」
と言うのだった。
阿波野医師に言葉をかけられたところで、一馬との結婚にすぐ前向きになる気持ちになれない瞳。
雅彦が死ぬまでにやりたいことリスト
- 伊豆に行く
- 神(じん)に謝る
- 遊園地ではしゃぎまくる
- 友だち呼んでホームパーティー
- タイムカプセルを開ける
- 英語をマスターする
- カズマルを瞳から追い払う
の、神に謝るを実行しようと雅彦を誘う。
神とは、雅彦の中学生時代の親友で、小川久美ちゃんという女の子のことで謝りたいが、今どこにいるかもわからないと言うのだ。
中2の時。
神君が好きだった久美ちゃんに神君の代わりに気持ちを伝えたら、久美ちゃんに告白され、神君に黙って付き合い親友を裏切ったことをずっと謝りたいと思っていたそう。
瞳がネットで神くんの名前で検索すると、神君がSNSをやっていたことですぐに居場所が判明。
神君がやっている喫茶店に会いに行くことになった。
神健一郎(中井貴一)は、雅彦が来てもすぐに誰だか分からず。
雅彦が名前を名乗ると、微妙な表情を浮かべる。
中学時代の話をして謝った雅彦だったが、神君は逆に
「謝らなきゃいけないのは僕のほう。」
「マイタのこと。」
高校の時のことだと言う。
しかし雅彦は全く思い出せない。
申し訳なさそうにしている神君からは、それ以上何も聞き出せず。
帰宅してからも、ずっと思い出そうとする雅彦だがどうしても思い出せない。
後日。
瞳が自宅に呼んで一緒に食事をすることになった学生時代の友達・美奈子(見上愛)、岸(深澤辰哉)にも一緒に考えてもらったが、分からない。
娘の友達をもてなし、はしゃぐ雅彦だった。
瞳は、雅彦が通っていた高校に行ってみようと提案。
校舎を眺めたが、「マイタ」が何か?思い出せない。
次に通学路をたどっていた途中で、やっと思い出した雅彦。
神君が雅彦に謝りたかったこととは?
48年ぶりに再会した親友との友情は復活するのか?
…というお話でした。
自分の幸せも考える
雅彦の死ぬまでにやりたいことリストを叶えていくことで、カウントダウンして行っているように感じる瞳。
自分の結婚は待って、まずはお父さんに寄り添おうとする気持ち。
分かります!
でも、阿波野先生の
「誰もがいつかは亡くなるんです。」
「だからこそ、今を生きるんです。」
「どうか瞳さん、ご自分の幸せも考えてください。」
は、沁みました。
家族のことが大好きだからこそ、もしかしていなくなってしまった時に、自分が壊れてしまわないよう。
自分の幸せもちゃんと確保しとかないと!という考えもよく分かります。
瞳は、雅彦が全く自分を頼って来てくれないのも寂しいのだと思います。
依存されるのもしんどいけど、何も頼ってくれないのもまた、寂しい。
私も結婚で家を出る時に、母と弟を残すのがとても心配でしたけど、出ておかないと、もし二人ともいなくなったら、今度は自分が一人になってしまう。
そっちの方が怖い。と思って、非情ではありますが、出て行きました。
阿波野先生の言葉に「その通り!」と心から思いました。
瞳ちゃん!
ちゃんと我を通して頑張って!
お父さんが反対するからって、負けないでほしい。
お父さん、自分を残していってしまうんだから。
無責任に反対だけしていくんじゃないよ!と思ってしまいます。
なーんて、冷たいな~と自分でも思います。
神君の謝りたいこと
中井貴一さんが演じていた、雅彦の中高の同級生・神君。
高校時代に、神君が先輩に逆らえずにたばこを吸って。
パン屋に見つかって逃げたら、何も知らずに通りかかった雅彦が捕まって、学校に突き出された。
当時野球部で、喫煙がバレると甲子園に行くことができない。
雅彦が黙っていてくれたが、そのことで志望大学の推薦が受けられず。
罪悪感を感じながらも謝れずにそのまま大学に進学して、バラバラになってしまった。
うーん。
高校野球が、部員の喫煙で大会に出場できなくなる話、よくありましたね。
今も連帯責任で出場できなくなること、あるのでしょうか?
昔はしょっちゅう、喫煙で出場停止の話を聞いたような気がします。
でも!
雅彦は全くそのことを覚えていなかった。
自分の成績が悪かったから推薦を受けられなかったと言って、そんなことよりも、神君と親友に戻れない事の方がツラい。
なーんていい人なんでしょう!雅彦さん。
もし私が雅彦の立場なら、恨んでるかもしれない。
一方で、神君の申し訳ない気持ちも分かります。
中井貴一さんの、申し訳なさそうにしている表情がたまりませんでした。
年齢を経て、ずっと胸につかえてきた思いを吐き出す。
自分が勝手にやっただけ、という雅彦の気持ちも。
申し訳なかったと思い続けた神君の気持ちも。
どっちの気持ちも伝わってきて、じーんとなりました。
オチも良かった!
オチとして、雅彦がずっと心に引っかかっていた小川久美ちゃんが、現在の神君の妻っていうのもよかった。
雅彦がフラれたあとに、神君と付き合っていたこと。
ちょっと間があいて再会してまた付き合って、結婚。
高校時代は、神君と久美ちゃんは会ってなかったのかも。
あるある話だし、ベタな話だし、先が見えてた話の展開ではありましたけど。
雅彦が「なんだよー!」と言って悔しがって、絡んでいくシーンが、高校時代の二人に戻ってて、不覚にも感動してしまった。
二人の笑顔がよかった。
年齢を経ている二人だからこそできる、いい雰囲気。
自分にも、こういう思い出がなかったのか、考える時間にもなりました。
いい話を見せてもらいました!!!
あ、瞳の結婚話どうなった??
雅彦は、岸君が気に入ったみたいだけど??
以上、『春になったら』4話のあらすじと感想でした。