2024年1月22日月曜夜10時からフジテレビ系列でドラマ『春になったら』2話が放送されました。
前回、1話の感想はこちら。↓↓↓
おもな登場人物
- 椎名瞳(奈緒)…28歳。助産師。一馬と春、誕生日に結婚の予定。6歳で母を亡くし、父娘ふたりで暮らしてきた。売れない芸人で10歳年上の一馬との結婚を父・雅彦に反対される。
- 椎名雅彦(木梨憲武)…瞳の父。62歳。実演販売士。すい臓がんで余命3ヶ月。春までに死ぬという。
- 川上一馬(濱田岳)…お笑い芸人。瞳の婚約者。芸名は、カズマルくん。瞳とは10歳年上。
- 川上龍之介(石塚陸翔)…一馬の息子。
- 神尾まき(筒井真理子)…雅彦の姉。瞳の伯母。花屋。
- 椎名佳乃(森カンナ)…瞳の死別した母。
- 岸圭吾(深澤辰哉)…瞳の学生時代からの友人。葬儀屋。
- 大里美奈子(見上愛)…瞳の学生時代からの友人。OL。
- 阿波野弘(光石研)…桜鈴会病院の緩和ケアの医師。
- 杉村節子(小林聡美)…杉村助産院の院長。瞳の上司。
- 斎藤愛里(影山優佳)…杉村助産院の助産師。瞳の同僚。
- 矢萩亜弥(杏花)…20歳の妊婦。妊娠をきっかけにショップ店員を辞めた。
- 矢萩祐作(金子隼也)…亜弥の夫。亜弥の妊娠を知り、専門学校を辞めて働く。
- 中井義広(矢柴俊博)…実演販売会社『ヨッシーコーポレーション』の社長。
- 加賀屋吾郎(葵揚)…『ヨッシーコーポレーション』勤務の実演販売士の見習い。
- 森野舞衣(橋本マナミ)…ブライダル会社Lily Braidal。黒沢の先輩。
- 黒沢健…Lily Br(西垣匠)aidalの社員。瞳、一馬の結婚式を担当する。
2話のあらすじ
3か月後に死ぬことを受け入れ、病気の治療をしないと言う雅彦(木梨憲武)は、時々来る痛みに耐えながらも仕事を続けていた。
なんとか治療して欲しい娘の瞳(奈緒)は、治療を受けて余命宣告よりも長く生きている人のブログを見せるなどして、雅彦に治療させようとするが、全く聞いてくれない。
雅彦は、瞳が作っていた結婚までにしたいことリストを真似して、死ぬまでにやりたいことリストを作っていた。
- 伊豆に行く
- 神(じん)に謝る
- 遊園地ではしゃぎまくる
- 友だち呼んでホームパーティー
- タイムカプセルを開ける
- 英語をマスターする
瞳は、一馬(濱田岳)との結婚話を持ち出し、反対するなら長生きを!と言い、治療に向かわせようとしてもダメ。
やりたいことリストに
- カズマルを瞳から追い払う
を付け加える結果になるだけだった。
瞳には、雅彦が自分の死を受け入れられるのかが理解できない。
一馬によると、エリザベス・キューブラー=ロスという精神科医ががんを告知された人がそれを受け入れるまでを5段階で定義していると教えてくれた。
雅彦ががんの告知を受けたのは12月。
1か月のあいだに、5の段階の受容まで行っていることになる。
治療を受けないことが受容だと気づいた瞳だが、本当に受容しているのか信じられない。
後日。
瞳は、雅彦の担当医で緩和ケア医・阿波野(光石研)を訪ね、どうして治療するよう父を説得してくれなかったのか?と詰め寄る。
阿波野も、80代90代過ぎたひとで落ち着いて告知を受け止める人はいたが、雅彦のような若い人で、痛み止めだけ出してくれればいいと言う人は珍しい。と驚き信じられない気持ちでいるという。
瞳は、雅彦は本当は自分の死を受け入れていないと言い、自分の結婚話に反対する雅彦の気持ちを利用して、治療を受けさせようとする作戦を思いつく。
そして、雅彦の受容が信じられないという阿波野にも、雅彦を説得するよう強引にお願いして帰っていくのだった。
作戦通り。
3月25日の結婚式に向けて、準備を進める瞳と一馬。
結婚式の打ち合わせでは、雅彦に余興をやらせようと、ブライダル会社の担当・黒沢(西垣匠)に一方的にプランを話しまくる瞳。
黒沢を戸惑わせるのだった。
さらに、結婚式の司会に、葬儀屋で葬儀の司会をしている大学時代からの友人・岸(深澤辰哉)に司会を頼む瞳。
瞳に片思いしている岸は、雅彦が結婚を反対しているのを利用して一緒に反対。
その二人の結婚式の司会などしたくないと、もう一人の大学時代の友人・美奈子(見上愛)に愚痴をこぼす。
瞳を諦めきれないでいる岸を、切なく見つめる美奈子だった。
後日。
瞳は、伊豆に行きたいと言う雅彦の願いを聞き、2人で伊豆に旅行に行こうと持ち掛ける。
着いた旅館の部屋は、お見合いのような雰囲気の部屋。
一馬と、雅彦の姉で瞳の伯母・神尾まき(筒井真理子)が待っていた。
一馬は、まきと雅彦に聞かれるまま、東大に入学していながら中退してお笑い芸人になった経緯を説明。
雅彦は、安心するどころか、一馬が、せっかく入った大学を辞めたこと、自分が面白いと思って芸人になったこと、瞳と結婚したいと言い出したことを「勘違い」だと一蹴。
しかし、プロポーズは一馬からしたのではなく、瞳からしたことが分かる。
雅彦にとって一馬は、甲斐性のない子持ちのバツイチの男だが、瞳にとって一馬は、芸人をやりながらバイトもして、子供の龍之介を立派に育てた
「こんなに強くて優しい人はいない。」
「かず君のことを人としても尊敬している。」
という。
説得しても無駄な二人の結婚話。
雅彦は怒って部屋を出て行った。
しかし、これは瞳がこれから苦労するだろうから、長生きをしようと思わせて治療を受けようと思わせる瞳の作戦。
そんな瞳の思惑など、父の雅彦は気づいていた。
その後立ち寄った海岸で、雅彦は、亡き妻・佳乃(森カンナ)と出会ったのはこの海だった。と、出会いから結婚までの思い出話を瞳に聞かせる。
雅彦の10年の片思いが実っての結婚に、感動する瞳。
一馬と出会った頃、自分が仕事で辛い思いをしていたこと、どん底にいた瞳を救ってくれたのが、お笑いライブで見た一馬のネタ。慰めてもらってやっと笑えたと話す。
「ドンマイドンマイ!僕は好きだよ。」
何も知らなかった父・雅彦。
「お父さんがお母さんの子とずっと好きなように。」
「希望がなくてもずっと片思いし続けたみたいに、私もこの気持ちは変わらない。」
一馬への思いを話す瞳。
海をバックに写真を撮ろうと提案する雅彦。
レンズを向ける瞳に
「信じるよ。お前に辛い時があったこともあいつの芸に救われたことも信じる。」
と言う。
雅彦は、瞳が自分に治療を受けるよう促していることを見抜いていた。
そして、自分の希望をぶつけたあと、がんを告知されて受け入れるまでの正直な気持ちを瞳に話す雅彦。
笑顔で写真に納まろうととする父娘。
しかし笑顔が一変。
雅彦が痛みに倒れるのだった――。
…というお話でした。
泣いた!
2話のラスト。
雅彦が瞳に、治療を受けない理由を波の音に負けないよう大きな声で叫んでるシーンは泣けました。
「治療を受け始めたら、俺はもうがんと闘うだけの人になっちゃうんだ。」
「それでさ、1年や2年生きたって何の意味があるんだろう。」
「それだったら残り3ヶ月。俺は、仕事をしていたい。」
「やり残したことを思いっきりやりたい。お前の父親でいたい。」
自分勝手かもしれないけど、正直な気持ちですよね。
思いっきりやりたいことやりたい。
病人じゃなくて、父親としていたい。
結婚を反対するのも、父親でいるからこそやってあげられる最後の愛情だと思ってやっているのかもしれない。
もう…2話は前半、父娘でただ自分の気持ちを押し付け合うだけの勝手な話に見えましたが、最後の最後で、こんな正直に。こんなまっすぐに。
泣きました。
特に
「分かってくれよ!瞳。」
が、心の叫びに聞こえました。
病人の気持ち
見守る家族の立場からしたら、苦しんでいる姿を見るのはしんどいけど、長くそばに居てほしい。生きていて欲しいと思う。
でも、病気になった雅彦の立場を考えたら、痛みだけは止めてもらって、入院しないで少しでも長く家族と一緒にいたい。って思うと思う。
それが耐えられる痛みだったら。
でも、口内炎の痛みでも耐えられずにイライラしてすごく嫌なのに、がんの痛みに耐えられるだろうか。
色々考えさせられるドラマです。
次どうなる?
ラスト、雅彦が気持ちを伝えたあと、倒れていました。
痛み止めを飲んでいるとはいえ、もう止められなくなってきてるのかも?
瞳は、結婚までにやりたいことリスト
- 一人暮らしをする
- 美奈子と二人で旅行に行く
- エステに行く
- 料理教室に通う
- お父さんにかず君との結婚を認めてもらう
って掲げてますけど、こんなお父さん残してどれだけこなせるのかな?
先が気になる!
以上、『春になったら』2話のあらすじと感想でした。