毎週土曜夜10時から放送中の柴崎コウさん主演ドラマ『35歳の少女』。
12月5日に第9話が放送されました。
第8話の感想はこちら。↓
おもな登場人物
時岡望美:柴咲コウさん…1995年。10歳当時の夢はアナウンサー。自転車の事故で意識不明となり25年後35歳で目覚めた。心は10歳のままで、35歳の自分を悪夢だと思う。初恋の相手・結人がすっかりやさぐれたおじさんになってるのを目の当たりにしショックで大泣きする。
時岡多恵:鈴木保奈美さん…望美の母。望美が目覚めると信じ、手足のリハビリを欠かさずやってきた。望美が意識不明となった5年後に夫・今村信次と離婚。30歳となった望美の妹の愛美と別に暮らしている。
時岡愛美:橋本愛さん…望美の妹。意識不明となった姉のにつきっきりで看病をする母に相手にされず寂しく育った。同じ職場の同僚・相沢を部下の林田に取られ失恋。
今村信次:田中哲司さん…望美の父。離婚して今は昔からの知り合いだった加奈と再婚。引きこもってる加奈の息子・達也との関係に悩んでる。
今村加奈:富田靖子さん…信次の現在の妻。嫉妬深い。引きこもりの息子・達也にビクビクする毎日。
今村達也:竜星涼さん…信次の義理の息子。引きこもり。
広瀬結人:坂口健太郎さん…望美の初恋の相手。望美に『モモ』を貸していた。望美に勉強を教え「教え方が上手。先生になったら?」と言われ、一度は教師になるものの今は辞め、代行業をやっている。再会した望美が10歳の少女のままで戸惑う。
相沢秀男:細田善彦さん…愛美の同僚。元彼。
林田藤子:大友花恋さん…愛美の部下。
昏睡状態に入ったお母さん
望美と一緒に死のうとして倒れてしまったお母さん。
病院に運ばれ、昏睡状態に入ってしまう。
望美から連絡を受けたお父さんとマナちゃん。
お父さんは、こうなったのは自分のせいだと責める。
望美が逃げて自分だけになっはたマナちゃんは、自分が看護してお母さんを目覚めさせると意気込みました。
強いお母さんしか見てこなかった家族の狼狽ぶりがスゴかったです。
一番お母さんに反発してたマナちゃんが、一気に家族愛を爆発させたのは心打たれました。
望美なんて25年も看護してもらってたくせに、殺されかけたと根に持って看護から逃げて、最悪やな!と思いました。
お父さんの家族
お母さんが昏睡状態になって、お父さんは改めて今の家族をなんとかしなければ!と乗り出します。
引きこもりの達也くんの部屋に乗り込んで、達也くんの正直な気持ちを引き出していました。
達也くんは、お父さんを本当のお父さんだと思ってたのに、違うと知ってショックだったこと。
小学校までは人気者だったのに、中学に入っていじめられて、うまくいかなくなった。
勉強して大学に入って就職したのに、営業成績がふるわず退職。
やりたくないことは分かるのに、やりたいことが分からない。
どうすればいいかと悩んでいるのを正直に打ち明けていました。
お父さんは、一緒に考えよう。今の家族を失いたくない。
と全力で今の家族二人に本音をぶつけていました。
やっと家族になった感じで、ホッとしました。
血がつながってる家族でさえすれちがうんだから、遠慮してちゃダメだったんですよ!!
だから家族が不安になって無視し合う。
同じ屋根の下にいるのに!!
この家族はもう大丈夫ですね!
喧嘩出来るのはいいですよ!これからも喧嘩して険悪になるでしょうけど、今までよりはマシです。
失いたくないって思ってくれてるのが分かってるから。
いつ放り出されるか分からないという不安はないですから!
よかった。
本当によかったと思いました。
お母さんの思い
自宅療養していた結人くんのお父さんが亡くなりました。
結人くんは、もう縁を切ったからと想ってたのに、実際に亡くなるとやりきれない思いが溢れます。
もっと自分から歩み寄ればよかった。
本当は自分のことどう思ってたか、もう知ることが出来ないと悔しさが込み上げてきます。
そして、望美が突き返してきたラジカセで、望美のお母さんが残していた25年ぶりに目覚めた娘へのメッセージを聞きます。
素直になれない望美に「お母さんを目覚めさせるのは、やっぱりお前しかいないんだよ!」と、メッセージを聞くよう促します。
お母さんは、25年間奇跡を信じて看護してきた思いを語っていました。
望美の35歳の誕生日の日。
『とんぼのめがね』を歌い、諦めようと思っていた時、そんなじぶんを責めるように非常ベルが鳴り、とんぼが飛んできて望美が目覚めたという。
これで望美をもう一度抱き締めることが出来る。笑う声をもう一度聞くことが出来る。昔録音したテープを一緒に聞ける。と喜んだお母さん。
でも、本当に大変なのはこれから。
自分がいなくなっても望美がちゃんと生きていけるようにしないと!
と意気込んでいたところでメッセージは終わってました。
涙を流して聞く望美。
自分が目覚めた同じ状況にすれば、お母さんが目覚めるのでは?とマナちゃんと一緒に二人で『とんぼのめがね』を歌い続けました。
お母さんの愛情を巡って隔たりがあったきょうだいが、初めて一致団結してる姿がよかったです!
そのおかげでお母さんは目覚めます。
奇跡が起こって、本当によかったと思いました。
結人くんは、望美が奇跡を起こすって言ってましたけど、いやいや、娘二人が奇跡を起こしました。
前のような力強さのないお母さんに、心細さを感じるマナちゃん。
必死に生きるよう声をかけます。
このシーンは泣けました。
あんな反発してたマナちゃんが一番お母さんを求めてる。
泣けました。
束の間の時間
これでまた仲よく暮らすのかな?と思ったら、心臓が弱っていたお母さんに、残されていた時間は短いものでした。
お母さんは、マナちゃんに寂しい思いをさせたことを謝り、「私なら大丈夫だよ。」と言ってくれる言葉に甘えてた。と正直な気持ちを打ち明けていました。マナちゃんもお母さんを手伝おうとしてたんですね!
確かに、マナちゃんの気持ちに気づいてあげないといけなかったお母さんも悪いです。
でもやっぱこういう時はお父さんがカバーするとか出来なかったのかな?とも思います。
お母さんの体は一つなんですから!
もう一人きょうだいがいたら、変わっていたかも?ともおもいます。
二人きょうだいはどっちに偏ると、一人ぼっちになるから辛いですよね。
もう一人いたら、そのきょうだいと悪口でも愚痴でも言い合えて発散できたのにな〜。
マナちゃんも辛かっただろうなと思います。
けどだからと言って、大人になって反発するのは遅い!
子供の時にやっとけ!
でもまぁ、眠った状態ではありましたけど、お母さんを独り占めできた時間を過ごせたのはよかったですね!
せめてもの救いだったのでは?
大好きなお母さんの手を握って、足をさすって話しかけて…。
大変な時間ですけど、幸せな時間でもあったのではないでしょうか?
母の死で戻る家族
お母さんが亡くなって、お母さんが家族で食べたがっていたすき焼きをする望美、マナちゃん、そしてお父さん。
家に帰ってきたことではじめて、お母さんがいない寂しさを実感する望美とマナちゃん。
お互い抱き合って「ママに会いたい!」と素直な気持ちをぶつけ合って泣いていました。
お母さんが死をもって、このきょうだいを、素直でかわいい二人に戻していました。
死を目の前で見せることも教育ですよのね。
めちゃくちゃ怖いですけど。
私は5歳のときに父が亡くなったんですが、父の額を触って、冷たくなっているを知り、その時初めて死を実感しました。
言葉では分からないんですよ。
ちゃんと死んだ人をこの目で確認しないと、人間バカだから分からないんですよ。
9話は、見てて辛かったですが、家族が一つになっていくのが見れたのにはホッとしました。
結人くんの家族もお父さんを失ってどうなるのか?
望美だって、結人くんとこのままでいいのか?
次回、望美が再生する姿が見られるのでしょうか?
明るい望美に戻って欲しい!
期待してます。
以上、『35歳の少女』第9話の感想でした。
huluなら全話見られます!!
人気の映画・ドラマが月額1,026円で今すぐ見放題!2週間無料トライアル!