2020年1月2日夜10時からNHK総合で放送された『新春TV放談2020』。
この番組は、テレビ局だけでなく、ネットの垣根を越えてテレビについて語るトークバラエティーです。今年で12回目の放送です。
毎年お正月だけに年1回だけ放送される番組で、私が観始めたのは2015年からです。
毎年放送が楽しみで、今年も忘れずに観ました。
前々回は2019年の人気コンテンツについて1位~10位を発表しているところの感想を内容を書かせていただきました。
前回はその続きで2019年人気コンテンツの11位~20位を紹介しているところの感想を書きました。
出演者・パネリスト
司会
パネリスト
- ヒャダインさん…音楽クリエーター。
- バカリズムさん…芸人・脚本家。
- 佐久間宣行さん…テレビ東京のプロデューサー。代表作は『ゴットタン』や『青春高校3年C組』の。昨年はラジオDJとしても活躍されました。
- 弘中綾香さん…テレビ朝日アナウンサー。出演作は『激レアさんを連れてきた。』。
- 鈴間広枝さん…日本テレビプロデューサー。大ヒットドラマ『あなたの番です』を手掛けられた方です。
- 陳暁夏代さん…クリエーティブプランナー。広告業界出身で国内外のカルチャーに精通し、SNSで高い発信力を持つ方です。
…といった制作する人、出演する人、色んな立場の方たちが集まり、2019年のテレビやネットについて語り合っていました。
さらに、ナレーションを担当されていたのは、昨年『シャーロック』の第1話で、妖艶な演技を見せていた女優の松本まりかさん。語り合いの合間合間に補足説明で入られていました。
松本さんの声がとても魅力的な声だったので、どんな方が話しておられるのか気になってしまい、途中番組に集中できなくなりました。
2019年10月期ドラマ『シャーロック』第1話と特別編の演技を思い出し、あぁ、あの人か!と納得しました。
YouTubeについて
番組の前半は、2019年のテレビ・ネット全部を含めた人気コンテンツが紹介されていました。
その人気コンテンツアンケートの中に、YouTubeの動画を挙げた方が1000人中64人いらっしゃったらしく、話題は、パネリストの方たちが視聴しているYouTubeの動画になりました。
佐久間さんが取り上げていたのは、料理上手の巨乳の方が、顔から下だけを映してレシピを紹介する動画。
いやらしい気持ちで見る男性もいれば、単に料理のレシピとして観る方もいる。
その動画を面白くご覧になっていたらしいのですが、最近胸のところに広告が入ったとのこと。
“#広告募集中”と書かれたTシャツを着ておられたらしく、翌週に不動産屋の広告が入ったんだそうです。
佐久間さんは「うまくやってんな。」と感心したそうです。
ちょっと探して見てみましたが、顔をさらすことなく声出すことなく、ひたすら料理を作っていて、個人情報漏れることなし!
レシピはちゃんと字幕でフォローしてるし、出来上がった料理もおいしそうだし、完璧ですね!
巨乳だけじゃなく、くびれたウエストも魅力的な感じです。
話変わって。
弘中さんは、普通のOLさんの1か月1万円の節約動画。声も顔も出さずただ流してる動画を、仕事で疲れて何も考えたくないすき間時間に見るんだそうです。
弘中さんの話を聞いて私は、動画を面白い使い方しているなと思いました。
私はテレビとか動画で、人が動いているとどうしてもそっちに集中してしまい、気が散ってしまうのですが、動画の中の人もこちらを気にせず動いてるだけの動画。
1人で部屋にいてもその動画の中の人も一緒にいるような感覚になるんでしょうか?
一緒にいるのに別々に動いてるって感覚なのかな?と思いました。
YouTubeで人気のアーティスト
佐久間さんは、娘さんが大ファンだという、まふまふさんを紹介していました。
まふまふさんは、作詞作曲編曲などもを自分で行う音楽アーティスト。動画再生回数は10億回超えるそうです。
探してみました。↓
私はTV放談を見て、まふまふさんを初めて知りました。
声も力強くて歌もカッコいいし、好きになるのも分かりました。
まふまふさんは佐久間さんが調べたところによると、さいたまスーパーアリーナ2デイズを完売にするほどの大変な人気者だそうです。
ヒャダインさんが言うには、10代の中では、YouTubeの有名人は知ってるけど、逆にテレビの有名人を知らないという状況なのだそうです。
だから、テレビだからとかネットだからとかで優劣をつけてる場合じゃない。といいます。
陳暁さんによると、テレビの視聴率は高齢の人、若い人はTwitterの口コミは若い世代。といった色んな数字が一致しなくなってきてる。コンテンツがどれほどみられているのか、1つの指標で測れない時代になっている。とおっしゃていました。
世界が違うという風にもおっしゃっていました。
私もここまでの話を聞いて、自分の世代周辺の人と、10代の若い人とでは同じ時代と同じ空間に生きているはずなのに、違う世界で生きているような感覚に陥りました。
同じ場所にいても違うものを見てる。
テレビより数字に厳しいYouTube
番組では、オリエンタルラジオの中田さんや、草彅剛さん、キングコングの梶原さん(カジサック)など、芸能人YouTuberを何人か紹介していました。
バカリズムさんは、YouTuberの方たちには
- テレビで出来ないことを好きにやればいいという人。
- YouTubeで食べていこうと言う人。
の2パターンあるとおっしゃっていました。
2つめの食べていこうという人は、テレビ以上に数字至上主義になって、ちゃんとヒットさせようとして、いかに回数見せようかと考えて大変なのでは?といいます。
そうなるとテレビより好きなことが出来ないのでは?とおっしゃっていました。
佐久間さんとヒャダインさんが補足説明をされていました。
YouTubeのルール変更が収益に影響する。例えば子供向けコンテンツは一切お金が入らない。となれば一気に子供向けのYouTuberがやめたり…といったことがあるそうです。
なるほど~。
せっかく時間とお金をかけて動画を作って、一切収益がないのはしんどいと思います。
YouTubeの方が数字に厳しいなんて、やりたいことが出来なくなってきてるなんて、思いもしませんでした。
今年のTV放談は、知らなかったことばかりが話題になっていました。
毎年TV放談を見る時は、「そうそう!この番組面白いよね!」って共感しながら見ていたんです。
けど、今年取り上げられていたことは知らなかったことばかりで、楽しむというより、教養番組を観てるみたいにじっくりと聞き入ってしまいました。
シニアの方が視聴しているYouTube
若い人だけが見ているイメージのYouTube。しかし番組が調べたYouTube利用率を見てみると、50代が73.3%。60代でも40.5%が利用しているとのことでした。
<<年代別のYouTube利用率>>
10代…91.5%
20代…92.8%
30代…88.7%
40代…81.8%
50代…73.3%
60代…40.5%
50代まではそこまで利用率が他の世代と差がないことが分かった。という結果が出ていました。
私は逆に10代、20代で90%前半なことに驚きました。
全員が全員、YouTubeを見ているわけでないんですね~。どの世代にも、話題に乗って行かない層というのはいるんだな。とそっちの方に安心しました。
ーーーちなみに私個人の好きなYouTuberは、ASKAさんの歌声によく似ておられる「とみさん」という方の歌ってる動画です。
あまりに似ていてびっくりしました。
2019年のフジテレビのものまね番組で歌われていた、ダブルネームの『SAY YES』より似てました。
2019年人気バラエティー番組
今年のTV放談では、新しくテレビ・ネットの垣根を超えた人気コンテンツを発表したほかに、毎年恒例の前年の人気バラエティー番組も発表していました。
1位…世界の果てまでイッテQ!(日本テレビ系)
2位…水曜日のダウンタウン(TBS系)
3位…ポツンと一軒家(テレビ朝日系)
4位…マツコの知らない世界(TBS系)
7位…開運!なんでも鑑定団(テレビ東京系)
8位…Youは何しに日本へ?(テレビ東京系)
10位…VS嵐(フジテレビ系)
1位は、2年連続で世界の果てまでイッテQ!でした。
バラエティー番組ランキングは昨年とさほど変わりなしで、新番組がありませんでした。
このブログで書いた『新春TV放談2019』昨年のランキングの感想はこちら。↓
昨年は『チコちゃんに叱られる!』が10位内に入ってましたけど、今年は入ってませんでした!
新鮮味がなくなってきたのかな?
最近の『チコちゃん…』は、チコちゃんの声を木村祐一さんが担当してるのがはっきり分かってきたりして、チコちゃんが5歳に見えなくなってきてました。
あと、明石家さんまさんの番組が1番組も出なくなりましたね!
1人のタレントさんが、番組を引っ張るという時代が終わったのかもしれません!
令和になっての初の『新春TV放談』。今までのTV放談の中で一番時代の流れを感じました。
今年の『新春TV放談』は、今までと違ってとても新鮮な内容で面白かったです。
来年のTV放談もまた違った感じになるのかな?
以上、『新春TV放談2020』を観た感想でした。