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シッコウ!!~犬と私と執行官~ 9話(最終回)ネタバレ感想 難しい子の引き渡しの執行!最終回で炸裂する熱い男・織田裕二

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2023年9月12日火曜夜9時からテレビ朝日系で、ドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』9話(最終回)が放送されました。

ネタバレ感想を書いていきます。

www.tv-asahi.co.jp

前回、第8話の感想はこちら。↓↓↓

 

www.lovetv.site

 

おもな登場人物

  • 吉野ひかり(伊藤沙莉)…地元の信金で事務をしていた。家を出て行った父が残した犬が他界。母が旅に出たことをきっかけに、元来の犬に好かれる体質から、通信教育でシニア動物介護の資格を取って転職を決意し、ペットサロンに就職。自宅アパートの隣人の退去執行業務をしていた小原と第一印象の悪い出会いをしたのち、ペットサロン経営者の上野原に夜逃げされ無職に。二度と会うと思っていなかった小原と再会。強引に執行補助者にスカウトされる。新しい仕事が決まるまで由比の保護動物カフェで働きながら、家賃の為執行補助を引き受ける。執行補助を何件か務めて、人間の極限状態にふれて、心がざわざわと揺さぶられる。執行の仕事が男性ばかりで女性が少ないことを知り、また胸をざわつかせる。長窪にスカウトされたことで、犬担当だけでなく運送担当としても小原の執行についていくことになる。何度も執行の現場に立ち会うことで法律に興味が出てきて、小原に「法律を教えてほしい。」とお願いした。

<<執行官室の面々>>

  • 小原樹(織田裕二)…裁判所の執行官。家賃滞納で強制退去の執行に向かったアパートで、ひかりと出会う。犬嫌い。淡々と執行業務をしているかに見えるが、ひかりの感覚に触れるとブレしてしまう面がある。経営者に夜逃げされ無職となったひかりの、犬に好かれる才能を買い、執行補助者にスカウトする。執行補助者を続け落ち込んでしまったひかりに、執行の仕事への思いを熱く語る。執行の仕事を一緒にしていたひかりに「法律を教えてほしい。」と頼まれ感激。
  • 栗橋祐介(中島健人)…元銀行員の執行官室の事務員。3度司法試験を受けている浪人生。執行官たちに執行を振り分ける役目をしている。執行官を送り出す時、ベルを鳴らし「無事の落着を。」と言う。ひかりのアパートの隣室に引っ越してきた。気軽にひかりと話すマッチョな長窪にライバル心を抱く。web3.0系を専門で取り扱う弁護士を目指しているが、執行官の事務官として求められる今に迷っていたが、ひかりに人に寄り添う法律家になって欲しいと言われ、諦めずに司法試験に挑むことになる。
  • 日野純二(勝村政信)…執行官室の室長。裁判所の元書記官
  • 渋川万亀夫(渡辺いっけい)…ベテラン執行官。国税局の元徴収職員
  • 間々田稔(菅原大吉)…最年長執行官。

<<執行に関わる人たち>>

  • 砥沢譲吉(六角精児)…鍵屋の執行補助者。執行官についていき開錠を担当。開錠の際「アンロック完了!」と毎回言う。新たに補助者に加わったひかりに対して、自らをLST、LochSmiehTozawaと名乗りカッコつける。
  • 長窪桂十郎(笠松将)運送業者の執行補助者。執行の際の荷物の運び出しを担当。管理する。そつなく業務をこなすかに見えて実は子供にやさしいところがある。犬担当のひかりの手際の良さと度胸あるところを買って、運送担当にもスカウトする。
  • 須賀川(モロ師岡)…執行の立会人。執行人が行き過ぎないか中立の立場で見る。喫茶「納税」のマスター。
  • 奈良井司(皆藤空良)…長窪の部下。長窪とともに執行で荷物運びを担当する執行補助者。

<<ひかりに関わる人たち>>

  • 由比千尋(ファーストサマーウイカ)…保護動物カフェ店長。動物を物扱いする人たちを見ると目の色を変えて激怒する。生き物を商売にする上野原と対立していたが、一緒に虐待されていた犬を保護したことで意気投合する。
  • 上野原美鶴(板谷由夏)…ひかりが就職したペットサロン&ホテルの元店長。雑誌に取り上げられるような経営者。執行官の小原に返済を約束しながら夜逃げし、再びペット業界に戻ろうとネット上で活動を始め、ひかりを誘ったが断られる。その後、債権者の依頼を受けた執行官・日野から執行されすっからかんに。今度はペットホテルをしようと出資者を求めている。由比たち保護カフェの人たちと犬の保護に携わったことで、保護ホテルを始めようと考えを変えた。
  • 三戸夏奈(駒井蓮)…ひかりの親友。実家が経営する動物病院の動物看護師。ひかりがおしゃれなペットホテルに就職したことと安い物件が借りられたことに喜んでいるのを、信用できないと忠告する。世の中を冷めた目で見ている。
  • 青柳昌代(宮崎美子)…ひかりが住むアパートの大家。優しいが、家賃滞納をして裁判で退去を命じられても出て行かない入居者に対して裁判を起こす。ひかりにアパートはペット禁止と強く言う。
  • 鵜沼雪乃(中川紅葉)…腕がいいトリマー。

 

執行官になりたいひかりが反対される

前回、執行官の皆さんの前で「執行官になりたい!」宣言をしたひかり(伊藤沙莉)。

でも、日野室長(勝村政信)、渋川(渡辺いっけい)、間々田(菅原大吉)がよってたかって反対します。

法律関係の仕事に通算10年は勤務経験がないと試験も受けられない。

ひかりは、栗橋君(中島健人)に助け舟をしてもらって、5年信用金庫で働いたことをそのうちの5年に入れて、あと法律関係の仕事を5年やれば、試験自体は受けられると反論。

それでも、人生経験が足らない若い女性には、心身に負担がかかる仕事だと全力で止めにかかられていました。

法律の本をプレゼントしてくれた小原(織田裕二)なら喜んでくれると思ったのに、小原にも反対されたひかりは、ショックを受けていました。

 

親友が執行官になりたいと言ったら、もう喜んで受験勉強にも協力してくれるのかと思ったら、全く違う反応で私もびっくりしました。

仕事内容を理解してくれるのは嬉しいけれど、すすめる自信はない。

うーん。複雑ですね!

当然の反応だと思いつつも、犬の仕事がしたいとずっと思ってきたのを変えた一大決心だったはずなのに、ひかりがかわいそうだなと思いました。

 

賛成してくれたのは、長窪さん(笠松将)だけ。

「いいね!吉野ちゃんの執行だったら何でも運ぶよ。」

って、肩に手を置いて目を見つめる長窪さんに、栗橋が悔しがっていました。

最終回まで長窪さんにやられっぱなしの栗橋君。

長窪さんは、ずっとひかりのこと執行官に合ってると思ってたみたいだし。

私は、栗橋君より長窪さんの方が合ってる気がする!

 

最後の執行は子の引き渡し

ドラマ『シッコウ!!』最終回の執行は、子の引き渡し。

債権者は、興津凪咲(佐津川愛美)。債務者は、渚の夫・大輔(福士誠治)。

トレーダーとして自宅で働きながら家事・育児をしていた大輔は、外で働く妻・凪咲が残業で帰宅が遅くなったスキを見計らって、娘・碧唯(小野井奈々)と飼い犬を連れ去ったとのこと。

 

現実にも、スポーツ選手の方が、離婚した男性との間でお子さんを裁判で引き渡すよう言われたのに、引き渡していないことで話題になっているので、興味深く最終回を見ました。

 

福士誠治織田裕二が似てる?

執行前の打ち合わせで、債権者の凪咲が、担当になった小原(織田裕二)が夫の大輔に似てるから話しずらいと言っていたのが、ちょっと面白かったです。

大輔役の福士誠治さんの、しっかりとした太眉にキリっとした目元が、確かによく似た雰囲気。

どちらも男前です。

実際でも、こうやって夫さんに似てるから話しにくいって方、いらっしゃるんでしょうね。

それだけ妻が、夫の顔をよく見てるってことなんでしょうけど。

可愛さ余って憎さ百倍と言うし、似たような人を見ると敏感になります。

 

今回の債権者の代理人弁護士・串木田役は、堀内敬子さん。

最終回で豪華!と思いました。

 

女性に聞いてもらいたいという要望で、別の執行補助で裁判所にいたひかりが立候補!

犬もいるし、今回の補助者はひかりでないとダメ!という状況に。

 

一回目の執行は、債務者・大輔の代理人からすんなり引き渡すと聞いていったにもかかわらず、娘にも会えず。

大輔とその母・弥枝(かとうかず子)さんに門前払いを喰らい、執行中止となった。

 

夫婦の主張の違い

債権者の凪咲の主張によれば、夫が新しい職に就くわけじゃなく、家で一日ゴロゴロしてて、自分が外で仕事を頑張ってる。

家事分担と収入面で口論が続き、別れ話が出た5カ月前に突然、残業をして帰宅したら、夫・大輔が子どもと飼い犬を連れて家を出て行った。

凪咲としては、夫の実家にいる娘に、夫と義母が自分の悪口を吹き込まれて心が離れてしまうのではないか?と不安がっているのだ。

今回の債務者・大輔は、栗橋君の元職場の先輩。

栗橋君は、大輔側からの話を聞いていた。

大輔は、元の職場を人間関係に疲れて退職。元々やっていたトレーダーの仕事を在宅で、家事育児をしながらやっていた。

慣れぬ家事でうまくできずにいたところを、外で働く出した妻が罵倒。

自分だけなら耐えられたが、疲れた妻が子どもにも責めるような口調で話しかけ始めたので、子どもを連れ出して逃げた。

離婚したら、日本はだいたい母親に養育されるべきという前提があるから、妻に子供を取られてしまう。と思ったとのこと。

 

自分の偏見に気付く

なんでしょう…。

よく聞くケースだけど、男女逆転で妻の火事を罵倒する夫に耐えかねて妻が出て行く。ってケースの方をよく聞く気がする。

妻が自分には仕事がなくて経済力もないから、離婚したら夫に子供を取られるかもしれない。

ーー女性からこういう主張を聞いたら、すんなり入って来るのに、今回男性が主張してきてすんなり入ってこなかった私がいる。

ちょうど、前クールのドラマ『ケイジとケイジ時々ハンジ』で、橋本マナミさんが夫に家を追い出されて、子どもと会えないという母親を演じていました。

だから既視感がありました。同じテレビ朝日だし。

『ケイジとケンジ』では、橋本マナミさんに感情移入して見たのに、今回の債務者・大輔にはそこまで感情移入できなかった。

自分の中に、偏見が渦巻いているのが分かりました。

 

熱い男・織田裕二が見れた

執行が中止になったことで、大きく動揺する小原。

ひかりと栗橋君に八つ当たりしまくります。

 

「執行官になって1年半。」

「想定外のお勘定にぶつかると、まだ揺れる。」

「揺れて揺れて、クールになりきれない。」

と正直な気持ちを吐露していたのが人間ぽく、熱い男・織田裕二が出てました。

こういう織田裕二が見たかった!

でも、このドラマの主人公はひかり。

ひかりが悩む小原に

「いいじゃないですか!」

「私、小原さんのクールになり切れない、どこか無駄に熱いとこいいと思いますよ。」

と励ます。

ひかりの言葉に救われた小原は、執行官の厳しさを伝えながらも応援すると決める。

「執行官は、司法の最後の砦ではあっても、ちっともヒーローなんかじゃない。」

と言う。

思い出したひかり。

「一歩踏み出してもらう。区切りをつけてリスタートしてもらう。」

「その手助けをする執行官を、私は目指します。」

笑顔で決意を語っていたのが頼もしかったです。

 

小原が、老子の言葉を書き留めたメモ「天地不仁 以萬物爲芻狗」を渡して

「よし!やってみろ!」

と怒鳴ったのも熱かった~~!!

ドラマの番宣インタビューでは、自分のことを熱くないと語っていた織田裕二さんですが、やっぱり熱いよ!

脇役になりきれない存在感ある俳優・織田裕二

最終回に、熱いところを見せてくれました。

 

ひかりが債務者の心をほぐす

債務者・大輔の、離婚になれば子供を取られるかもしれないと不安に思っている思いを聞いたひかりは、債権者である妻・凪咲に、

「碧唯ちゃんを取り戻すことを、恨みを晴らす手段にしないでほしい。」

「碧唯ちゃんにとっては、きっとどっちも大事なお母さんでお父さんですから。」

と伝える。

凪咲に、両親のいざこざに子供を巻き込んだことを自覚させ、子供に酷な決断をさせようとしてるのを気付かせる手法は見事でした。

一方。

娘が、母の話をすると父が悲しい顔をするから言えなかったことを知る債務者・大輔。

凪咲が、大輔をいい夫ではなかったけど、いい父親であることを認めたことで、大輔も凪咲に娘を返すことに納得しました。

子供にもちゃんと意見を言わせ、両親に聞かせたことも、両親から子供に話をさせたのも全部、見事でした。

まぁ、子供の本音を聞き出したのはひかりじゃなくて、専門家でしたけど。

いい解決だった!

無理矢理じゃ遺恨が残るし、子供も傷つく。

ひかりだからこそできる、最高のケースクローズト。

無事、落着でした。

 

あの元有名スポーツ選手の方は、どうするのかな?

元夫のご家族も、お子さんを大事にしてくれそうですけど。

このドラマは見てらっしゃるでしょうか?

 

ひかりが執行官に!

栗橋君は、司法試験に合格。裁判官を目指すことに。

空いた執行官室の事務には、5年事務をやっていたひかりが入る。

事務員ではプロのひかりが、執行官たちに仕事を振り分け、ジャンジャン働かせる。

これで5年経験を積んだひかり。

最後は、補助者を引き連れ執行官となっていました。

 

恋の進展は描かれず。

栗橋君が裁判官になっていたら、同じ裁判所内でずっと見守っていてくれるでしょう!!

 

続編がありそうな雰囲気です。

執行官になったひかりも見たい!

 

面白かったぁ~~!

 

以上、『シッコウ!!~犬と私と執行官~』9話(最終話)を見たネタバレ感想でした。