2023年10月8日日曜夜10時からテレビ朝日系列で、ドラマ『何曜日に生まれたの』9話(最終回)「レインボーパワー世界を救えるのか」が放送されました。
- おもな登場人物
- 刺されたのは丈治だった
- 公文の言葉が辛かった
- 物語の人物が憑依する?
- 丈治のキャラがよかった
- 蕾が変化していく
- 10年越しに願いが叶うリリ子とキャプテン
- コラボ終了で去る公文
- 何曜日に生まれたの?
前回、8話の感想はこちら。↓↓
おもな登場人物
- 黒目すい(飯豊まりえ)…27歳。10年ほぼ引きこもりの家事手伝い。高校時代に全校期待のサッカー部選手の同級生・雨宮とバイク事故に遭ったことがきっかけで引きこもる。自分自身では引きこもりではなく、”コモリビト”と言っている。高校時代に好きだった江田と10年ぶりに再会。瑞貴とも再会し、江田と瑞貴が2年前に結婚したことを知る。高校時代、事故後に江田に片思いしていた瑞貴から「消えてほしい。」と言われており、二人が結婚したと知っても驚かず。江田夫婦に彼氏を連れて来てほしいと言われた食事会で、公文に彼氏のフリをしてもらう。10年間引きこもっていた理由は、雨宮君の秘密を守るためでもあった。公文のおかげで10年分の言いたかったことを高校時代の友人たちに伝えることができ、読モとして活躍。コモリビトでなくなり、雨宮と江田から、雨宮の会社の化粧品キャラクターになってくれと頼まれ、瑞貴をスタイリストにするという条件で引き受けた。一方で、父や公文たちにずっと会話を盗聴されていたことを知りショックを受けるとともに、10年前の事故時に病院に運んでくれたのが公文だと思い出す。10年間ずっと公文に見守られてきたと感じ、今度はコモリビトになったアガサこと蕾を救おうとして公文に拒否される。
- 黒目丈治(陣内孝則)…漫画家。娘のすいの引きこもりが始まった10年後に、連載が打ち切られる。来栖からの公文とのコラボ連載話が、すいをヒロインのラブストーリーにすると聞かされ、受け入れがたいと思いつつも、公文にすいを会わせる。度々泊まりに来ていた瑞貴を美人だと思っていた。昼飲みをして寝てしまったことで、盗聴していたことがすいにバレる。公文が10年前のバイク事故の時にすいと雨宮を病院まで運んでくれたと知り、公文が恋人だと言っているアガサは妹で、精神科に入院してコモリビトになっていることをすいに明かす。
- 来栖久美(シシド・カフカ)…丈治の担当編集者。打ち切りが決まり何でもするという丈治に、大ベストセラー作家公文原作、作画丈治のコラボのラブストーリーを提案する。公文とのあいだに一人息子がいるが、相手は子供がいることを知らせていない。積極的なシングルマザー。
- 公文竜炎(溝端淳平)…大ベストセラー作家。来栖から丈治とのコラボを提案され、すいを主人公のモデルにすることを条件に出す。人と関わることが嫌いだが、興味はある。食事会で、すいの彼氏役を務める際、うっかり「三島公平」と本名を言ってしまう。江田、瑞貴、雨宮は騙せたが、リリ子だけには彼氏役をしたこととラノベ作家・公文だと見抜かれる。すいを物語の主人公として、疑似恋愛していたと思われていたが?すいがアガサこと妹の蕾(白石聖)に会いに行ったことに冷静でいられず、すいの前で取り乱した態度を取る。嫌がりながらも参加した単行本発売記念サイン会で、ファンの女性にナイフを突きつけられた。
- 江田悠馬(井上祐貴)…すいの高校の同級生。雨宮とすいがバイク事故に遭い、すいに「お前が死ねばよかった。」と言ってしまう。2年前瑞貴と結婚。うまくいっておらず、瑞貴の不倫写真が決定打となり離婚したと思っている。公文から丈治とのコラボが終わったあと、すいを支えるよう公文からお願いされる。
- 雨宮純平(YU)…すいの高校の同級生。サッカー部で全校から期待されたスター選手だった。バイク事故で試合に出れなくなってしまう。大手化粧品メーカー・ソバエ化粧品の御曹司で、常務を務めている。江田の会社と宣伝の件で付き合いがあり、仕事で江田と会うことがある。高校時代、自分のストーカーだったリリ子が自分の会社に来ただけでなく、秘書課に異動してくるのも認めた。10年間すいが引きこもっていたことを知り、抱えてきた秘密をみんなに明かす。広告代理店の悠馬と組み、読モで活躍するすいを化粧品のメインキャラクターとして抜擢する。
- 早瀬瑞貴(若月佑美)…すいの高校時代の親友。サッカー部のマネージャー仲間。10年後の再会時には、江田と結婚していた。高校時代、すいも江田を好きだと知っていたが抜け駆けして告白。雨宮とすいのバイク事故後に、消えてほしいとすいにお願いしていた。江田とは離婚してしまう。
- 橋爪リリ子(片山友希)…すいの高校時代の同級生。サッカー部のマネージャー仲間。高校時代雨宮が好きで、ストーカーのように見つめており、大学、会社とずっと追っかけている。現在の職場では、念願かなって秘書課に配属され、雨宮常務のそばで働く。が、江田の秘密を知り転職。
- 城崎健人(濱正悟)…すいの高校の同級生。サッカー部の補欠でキャプテン。城崎モータースで働く。瑞貴の相談相手。高校時代から瑞貴を思っており、盗撮したことでリリ子の脅されバイクに細工するよう頼まれたが、実行しなかった。
- 来栖芽衣(早見あかり)…来栖の妹で本職はカメラマン。公文のお目付け役として公文宅に常駐。ミーハーで一言多い。公文に片思いしている。カメラマンとして、すいをモデルの仕事に引き入れる。
- 三島蕾<アガサ>(白石聖)…公文こと三島公平の妹で、公文が書く物語のキャラ・アガサのモデル。三島が進学で家を出たあと、母が再婚した男に虐待を受け、二人を刺してしまう事件を起こす。両親は助かったが、精神科に入院することになる。身体拘束をされるほど症状が深刻だったため、公文からオレンジウィッグを与えられた上に記憶を消され、別人格・アガサを植え付けられる。病室の様子は公文にずっと監視されている。
刺されたのは丈治だった
前回・8話の最後。
公文(溝端淳平)がアガサのコスプレをしたファン女性(山之内すず)に刺されたーー。
で終わってたので、私は、公文がこのところずっと悩んでいたし、刺されたことをきっかけに作家を辞めてしまうんじゃないか?と予想していました。
が!
刺されたのは、すい(飯豊まりえ)のお父さん、丈治(陣内孝則)でした。
刺されたと言うか、刺されそうになった公文をかばった。
命には別条なし。
事件があった時間、すいは蕾(白石聖)に会いに病院に行っていた。
サイン会に行っていた瑞貴(若月佑美)とリリ子(片山友希)から連絡を受け病院に駆けつけ、無事だったことに安心するのだった。
いやぁ……もう、とりあえず誰も死ななくてよかった。
初回から、雨宮君(YU)の死を匂わせたり、リリ子がバイクに細工するよう城崎君(濱正悟)に指示したり。
結構エグイ話だと思ったら、違った。のが多かった。このドラマ。
騙された!
いい方に騙されたからいいけどさ。
公文の言葉が辛かった
丈治が助かって、安心して泣く公文が言っていた言葉が辛かったです。
「列車の事故、あるいは海難事故。とっさに助けようとした人が、命を落とす時がある。」
「知らない人間を助けようとするなんて、ナンセンスだよ。」
「よかった。命に別状なくて。」
言葉のキツさとは裏腹に、最後「よかった。命に別状なくて。」と言って泣くのが気持ちを最大限表していてよかったです。
助けたい人が命落とすなんて。
体が動かなかった人間に代わって、勇気出して動いた人が命落とすなんて辛すぎますもんね。
今年は、水難事故が多かったから余計に思う。
すいが言っていた
「何があってもみんな無事。命に別状なんかない。」
「そんなハッピーな世界線があったらいいな。レインボーパワーで。」
本当、それに限る。
最終回までいい言葉書くね。
でもまた出てきたな。「世界線」って言葉。
気に入ってるの?
野島伸司さん。
物語の人物が憑依する?
「どうして私を書くの?」と、刺した女性が言ってた言葉。
蕾のほかにも、アガサのモデルがいるのかと思いました。
熱狂的なファンはリアルを失って、物語の登場人物に憑依しちゃうことが。
とのことでした。
えー?
本を読んだ直後なら分かるけど、そんな気持ち継続するもの?
自分だと思ってしまうことなんてある?
あ、このドラマの瑞貴とか、雨宮君とか、リリ子の考えてること分かる!これ私だ!とちょっと思ったっけ?
でもさすがに、全く会ったことがない野島伸司さんが私のこと知ってるわけない。
自分のこと書いてるなんて、思いもしませんよ~~。
刺すまでの気持ちになる?
最終回になって、急に分からない話になってきた。
丈治のキャラがよかった
そしてそして。
刺された丈治は、公文をかばった動画が拡散されて一躍ヒーロー。
来栖編集長(シシド・カフカ)から、ファンレターが殺到してると聞いて喜ぶ余裕あり。
とっさに人をかばうなんてカッコよすぎる!と思ったのに、あわよくばファンとの結婚を狙ってるのが分かってズッコケました。
そうくるかぁ~。
丈治さん。
最後まで軽いノリを通してたのがよかったです。
蕾が変化していく
前回の8話を見て、蕾に会って、コモリビト脱出させようとするすいに引いてました。
しかし!
おせっかいと言われても罪悪感に縛られている公文を救いたい一心で、蕾に会い続けるすい。
丈治が退院する日にも会いに行っていて、スゴイな……。
オレンジだけでなく、青、赤、黄、緑、水色、紫。
7色のウィッグを並べて「レインボーパワー」と叫んでました。
パワー!と聞いてなかやまきんに君を思い出したのは私だけ?
ーーなーんて、すいに気色悪さを感じながら見ていたのですが、奇跡の展開が!
丈治の退院の日。
アガサと同じオレンジウィッグをつけて、庭で手を振るだけのすい。雨が降ってビショビショに。
慌てて帰ろうとしたところ、なんと!アガサが自分から病室を出てすいに会いに出てきた。
二人は雨の中、バスに乗ってすいの自宅へ。
雨はあがって、バスの中から二人で虹を見て笑顔に。
プロが何年も手こずってる人を、そんな何回か通っただけの人に心開くなんて。
そんなわけあるかい!
あと、服の裾から水が垂れるくらい濡れてて、そんな状態でバス乗るなんて、迷惑だろう?とツッコみたくなりました。
蕾さんはパジャマだったし。
でもまぁ、映像出ているより根気強く何回も通ったのかもしれない。
普通にすいの家に来て、退院してきた丈治とピザ食べてって。
それよりなにより、家族の問題だと介入を拒否していた公文が、意外にあっさり蕾がすいについて行ったことを受け入れてるのが不思議だった。
8話から9話にかけて何があった??
蕾も、フットサルコートについて行って、ゴールまで決めてました。
変われば変わるもんだ。
8話からガラッと話が変わり過ぎ!!
10年越しに願いが叶うリリ子とキャプテン
「私はただ、あなたの子どもを産みたい。」
と雨宮君に言っていたリリ子。
体外受精ならリリ子が苦手な人に触られることなく、妊娠することができる。
ウィンウィンと言ってました。
まぁ、そうなるだろうな。と思っていました。
けど、前回の感想でも書きましたが、日本で不妊治療を受けられるのは、正式な夫婦だけですけどね~。
クリアするために籍は入れるのかな?
やり方まではわかりませんが、これだけは予想が当たりました。
あと。
瑞貴のことが好きだったキャプテン。
動物園デートに行くことになって、いい感じになっていました。
高校時代は、脇役みたいになっていた二人の願いだけが叶うという結果に。
キャプテンなんて、江田君(井上祐貴)と瑞貴が結婚する前からずっと話を聞かされてきただろうし、結婚して離婚するまでもずっと聞いていたんでしょう。
私がキャプテンなら耐えられんな~。
よくまだ瑞貴が好きだと言えるわ。
スゴい。
コラボ終了で去る公文
自分をかばってくれた丈治が無事退院し、蕾もすいの自宅で暴れなかったことで安心し、コラボの最終話を急いで書き上げる公文。
友達じゃない、と拒否していた元サッカー部の人たちの前に現れて、最終話のデータをすいに渡して、蕾を連れて帰った。
期間限定が終わり、公文とはもう会えないと悟ったすいが、起こした行動とは…??
違和感たっぷりの時間が過ぎ……種明かし。
違和感の意味が分かります。
何曜日に生まれたの?
10年引きこもっていたすい。
最後の最後でオチが。
「何曜日に生まれたの?」と公文に聞くすい。
すいの誕生日は、2023年では日曜日。
この番組の公式ホームページに、生年月日を入力すれば何曜日生まれかが分かる占いコーナーがあります。
すいは今年で28歳なので1995年生まれ。
1995年生まれの人は、生まれた曜日も今年の曜日と同じはず。
だから、すいは今年と同じ日曜日生まれのはず。
5話で出てきた生まれ曜日の特徴に照らし合わせると、日曜日生まれは陽気。
ちなみに、当ブログの5話の感想はこちら。↓↓↓
で、水曜日は
「水曜日は、ねえ。優しさと引き換えに悲しみがいっぱいなの。」
やられた!
すいが、優しくて人の色に染められやすいと言われてきたから、水曜日生まれだと思ってた。
これ、どうみます?
何曜日占い、なんてハズレ!とみるべき?
すいは、本来陽気なのを、みんなが押さえ込んでただけ。とみるべき?
私は、「レインボーパワー」なんて言ってふざけてるのが、本来のすいだと思います。
それから。
7話までじっくりゆっくり進んでた物語が、最終回でバタバタバタっと変わったのがちょっとついていけないところがありました。
が、丈治のキャラのように全く変わらなかった部分もあって、最後は笑顔で終わってよかった。
公文役の溝端さんがよかったです。
こんなに感情移入して物語のゆくえをあーだこーだと考え、どっぷりハマったのは、広瀬アリスさん、大倉忠義さんの『知ってるワイフ』以来です。
面白かった。
野島伸司さん、天才です!
ちょーっと、笑かそうとしてすべってるところは、『101回目のプロポーズ』を思い出しました。
あれもよく、達郎が調子乗ってフザけてるところありましたから。
『何曜日に生まれたの』も面白かった。
最後まで見てよかったです。
以上、『何曜日に生まれたの』8話を見たネタバレ感想でした。