皆さん、日曜日の夜のテレビは何を見てますか?
私は、この4月からはじまった番組21時~22時台が面白く、毎週どれから見るか迷います。
21時からの番組
まずは21時。
私が迷うのは2番組。
まつもtoなかい
フジテレビの『まつもtoなかい』。
何度か特番でやっていたものが、レギュラー放送になったトークバラエティー番組です。
ダウンタウンの松本人志さんと、元SMAPの中居正広さん司会。
ゲストは2人。
特番の時は、番組側がマッチングさせたい2人をゲストに呼んでいたのですが、レギュラー化した現在は、1人のゲストが会いたい人を呼ぶ、と言ったスタイルに。
松本さんと中居さんがゲストのあいだを仲介をする感じでトークをしています。
中居さんと連絡を取り合っていないと思われていたのが、中居さんが療養中に香取さんが毎日連絡をしていたことが明らかとなり、世間に驚きを持って伝えられました。
トークの内容も面白かったのですが、私は、番組後半部分に放送されたアーティスト・香取慎吾を紹介するコーナーを、ファンクラブの方を招いていたことの方がもっと驚きでした。
いつ収録されたのかはわかりませんが、放送まで情報が洩れなかったこと。
何でもすぐに情報が流れる時代なのに、ファンの方たちは漏らさなかった。
その事に一番驚きました。
中居さんと香取さんがそろってファンのみなさんの前に姿を現し、感動して涙するシーンは、ファンでないイチ視聴者の私も、心を打たれました。
あと、もっと驚いたのが、ファンの人たちの順応の早さ。
中居さんも一緒に出てきて驚いて涙まで流しているのに、香取さんが中居さんのことを「うっとうしい。」と表現しているのをみんなで笑ってたんです。
前半のトークの内容を聞いていたなら、違和感なくスッと入っていける言葉ですが、久しぶりに会っているはずの二人なのに、「うっとうしい。」なんて、ハラハラして聞けないはず。
でも、ファンの皆さんは笑っていた。
これって、SMAPの時代から香取さんが中居さんをそういう風に言って、物を言い合っているのを知っているからこそ。
解散から時間が流れて、二人のやり取りを見ていなかったはずなのに、ファンの人たちはSMAPで一緒にやっていた頃と同じようにすぐに受け入れていた。
スゴイ!
ファンの方たちは、不仲報道なんて全く信じていない。
だからこそ「うっとうしい。」という言葉にハラハラしない。
前半のトークを聞いていなくても、2人の仲は変わっていないと信じていたことに驚きました。
SMAPとファンの人たちの、分かり合ってる空間をテレビ越しに感じて、感動しました。
いい回でした。
そして5月2日に放送された2回目のゲストは、上沼恵美子さんと北川景子さん。
北川景子さんが、小さい頃から見てきた上沼さんと会いたい。ということで実現したマッチングでした。
上沼さんは、北川さんが会いたいと言ってると聞いても、最初は半信半疑。
それも無理はない。
上沼さんは以前にも、『行列のできる相談所』で、関西出身のアイドルの方が上沼さんのファンだということでゲストに呼ばれていたことがありました。
その時のアイドルの子が、上沼さんを何故好きか?という質問に、おかあさんと一緒にラジオを聞いていた。ぐらいしかエピソードがなく、本当に好きなのか?というぐらいの感じでした。
が、上沼さんに続いて登場した北川さんが話したことは本気!
家族がピリついた空気になっている時も、上沼さん・えみちゃんの番組を見て和んでいた。というエピソードが出てきたのです。
上沼さんのおかげで笑いが起きて、助かっていたと言っていたのです。
北川さんが言っていた通り、上沼さんは本当によくテレビのゴールデンタイムに出ていました。
関西テレビのゴールデンの時間。
『えみちゃんねる』と『さんまのまんま』は、夜、家族みんなでテレビを見る時間にやっていたご長寿番組でした。
上沼さんは、妻であり母であり、男性社会のなかで頑張る女性の代表でした。
なんで上沼さんが、関西のおばちゃんたちにウケたのか?
あれだけキツイ毒舌を言っても受け入れられてきたのか?
関西人は口悪いから慣れている。だけじゃないです。
彼女は、姑さんや夫さんや息子さんたちの愚痴を言ったり、世間の噂に毒づいたりするけれど、家事や育児に手を抜かず、姑さんともケンカをしながらも夫さんより頼られるほど仲良くやってきた人。
口だけの人じゃないから、女性の共感を呼び、人気があったんです。
北川さんが、上沼さんのことを「なんでそんなにパワフルで、どっちも完璧だったのかなって。」と言っていました。
けれど、上沼さん自身はどちらも中途半端だったと言います。
家のことをやって、お金も旦那さん以上に稼いでいるのに、そういう弱音を吐く繊細さも、彼女の人気の一因です。
彼女が全力で頑張ってきたのを、関西のおばちゃんたちはみんな知ってる。
北川さんが会いたい人。というのも納得できました。
ラストマンー全盲の捜査官ー
21時台、もうひとつ見ているのが、TBSの日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官』。
福山雅治さん演じるFBIの全盲捜査官・皆実と、大泉洋さん演じる犯人逮捕のためには強引なこともやってのける警視庁の捜査官・護道心太朗がタッグを組み、事件を解決していくドラマ。
散弾銃が出てくる回以外は全部見てます。
来週・6月25日が最終回なんですが、前回6月18日放送の話がキツかったー。
皆実と心太朗が、それぞれの父が関わる41年前の事件の真相について調べていくのですが、どうも心太朗が養子に入った護道家が事件に関わりがある様子。
捜査を進めようとすると、上からストップがかかる。
命令に従い、手を引くように見せかけ、捜査を続ける皆実と心太朗。
が、真相に近づいたと思ったら、事件関係者が殺されていくーーー。
そしてとうとう、犠牲者は皆実と心太朗の身近な人にも及ぶ!
ーーーって展開だったんですが、もうなんで?って感じ。
このドラマ。
事件のシーンで、血とか殴るシーンとか隠すことなし。アップで撮ったりするシーンが多いんです。
怖い怖い!
18日放送分の9話は、仲間からは犠牲者を出さずにいて!と思いながらハラハラ見てたのに、出ちゃうんですよね。
生死はまだ分からずですが、見終わった後はショックが大きかったです。
来週が最終回。
ちゃんと決着つくのかな?
上川隆也さん演じる、心太朗の義理の兄に期待してるんですけど。
どうかな??
…と、日曜夜9時は、フジかTBSかで迷います。
とりあえず、『まつもtoなかい』のゲストの方に興味があれば、リアルタイムはフジをみて、TBSは録画であとで見る。
ゲストによってどっちを先に見るか決めてます。
ちなみに、11日、18日は先にTBSを見ました。
22時台の番組
日曜の夜ぐらいは…
22時台で見ているのは、テレビ朝日系ABC制作のドラマ『日曜の夜ぐらいは…』です。
清野菜名さん演じる岸田サチ(おだいり様)、岸井ゆきのさん演じる野田翔子(ケンタ)、生見愛瑠さん演じる樋口若葉(わぶちゃん)が、ラジオ番組のバスツアーで出会い、友達になる。
3人で買った宝くじで3000万円が当たり、3人で喫茶店を開こうと決め、同じくバスツアーで出会った岡山天音さん演じる市川みね(みねくん)を経理に迎え、準備を進める。
さらに、川村壱馬さん演じるカフェプロデューサー・住田賢太(賢い賢太)。サチの母・邦子(和久井映見)に、わぶの祖母・富士子(宮本信子)も加わって、どんどん話が具体化していく過程が面白い!!
このドラマ、バスツアーで出会った3人が友達になり、宝くじを共同で買って当て、カフェをオープンする。
なーんて、設定がファンタジー!
若い子ばっかりだし、面白くなさそうな感じが出てましたけど、見はじめたらハマった!!
3人それそれが持つ、学生時代からの自分じゃどうしようもできない悩みがあって、周りには誤解され疎外され、それに抗うことなく無理に迎合して生きてきた。
宝くじを当てたことで、これまでお金なんて!と思ってきたのに、実際手にすると幸せな気持ちになってしまう自分を自覚してがっかり。
3人で会って話し合っていくうちに、自分たちのように日曜日の夜が苦しい人たちのために癒しの場所となるカフェを開きたいと思い始める。
おだいり様はどうしようもないお父さんとの関わりが大変。学校も辞める事態に。
ケンタは周りの空気が読めない。みねくんは女性といる方が多くて、それだけでイジメられてきた。
この3人の学生時代は、よくある感じの話だな~と思ったけど、わぶちゃんの学生時代は辛かったな。
色んな事情に加えて、見た目が圧倒的にかわいいのも疎外される理由になったんだろな。とか思う。
ちょっとした誤解で、人は人を判断してしまう。
問題を解決しようと動いたけど、うまくいかなかった過去がある。
カフェをオープンしようと動き出したことで、これまで何かあってもすぐに諦めていたのが、悔しいと思えるようになった。
悔しいと思うことさえ、してこなかった自分たちに気付く。
悔しいと思えることって、いいことだ。
ーーーなんて。
見ているこちらにも、幸せとは何か?を気付かせてくれる。
ーーーうーん。
なんていうかBGMも控えめで、ドラマ全体に漂う、そこはかとない暗さに引き付けられる!!
毎回、終わる時に「ケセラセラ~」って主題歌がかかったら、「あー終わっちゃった。」っていつも寂しく感じます。
終わって欲しくないドラマ。
ずーっと会話を聞いていたいドラマ。
こんなずっと見ていたいと思うドラマ。
いいドラマだ~~。
好きだな~~。
最初、3人だけでお店やっていくように思ってたんですが、みねくんも加わって、邦子さんも富士子さんも加わった。
あと、賢太さんもプロデュースじゃなくて、がっつり加わらないのかな~~~。
と思って見てます。
毎週めっちゃ楽しみ。
だが、情熱はある
『日曜の夜ぐらいは…』と同じぐらい、最初期待していなかったドラマ。
22時30分から日テレ系で放送されているドラマ『だが、情熱はある』。
南海キャンディーズの山里亮太さんと、オードリーの若林正恭さんの物語。
お笑いを始める前の学生時代から物語はじまります。
山里さん役はSixTONESの森本慎太郎さん、若林さん役はKing&Princeの高橋海人さん。
山里さんと若林さんが、売れるまで何を思ってきたか?
山里さんは蒼井優さんと結婚した時にしずちゃんの口からどんなことがあったのか、話をしているのをよく見ていたし。
若林さんのことは、テレ東の『あちこちオードリー』を見ていたら、どう思ってきたか?をよく話している。
2人がどんな道を歩んできたか?
は、これまでもよくテレビで取り上げられているからストーリーも想像できる。
だから、見る気はなかったんです。
が、5月後半くらいからはてなブログでもよく取り上げられるようになって、見てみると、主演の二人、春日さん役の戸塚純貴さん、しずちゃん役の富田望生さんの4人の演技がめちゃくちゃうまい!
4人とも本人か?と思えるぐらいで、漫才も完コピ。
私は特に、高橋さんの若林さんのしゃべり方と声、富田さんのしずちゃんがもう吹き替えかな?ってくらい似てると思います。
しずちゃんの、角出して山ちゃんに突進する所作、体の大きさは全然違うのに、本人と動きが同じ。
スゴイなと思いました。
山ちゃんの性格の悪さも正確に表現できている森本さん。
春日さんの動きとか、しゃべり方も完璧にマスターしてる戸塚さん。
もう、気合が入りまくっていて、圧倒されます。
18日の放送回では、若林さんの身近な人が次々に亡くなっていく回で、号泣するでもなく、テンポよく話が流れていて、感傷に浸らせ過ぎない感じがよかった。
そして。
山ちゃんのこれまでのお笑いへの情熱が、しずちゃんがボクシングしてやっと分かるシーン。
しずちゃんにお笑いやりたい。と言われてもすぐに返事せず、ラジオを通して返事する素直じゃない感じ。
キレイにまとめるんじゃなくて、ちゃんと描いてるのがよかったです。
最後、若林さんから山ちゃんを絶賛する文章で締める。
しんみりするシーンを見終わったあと、主題歌の『なにもの』が流れる。
完璧な流れ!!
『なにもの』がいい。
明るいメロディーが流れると救われた気持ちになる。
あのふたりのドラマが、こんなにドラマになるなんて、みんな想像してました??
いいドラマです。
このドラマも次回で最終回。
何見ようか迷うのは、もうあと一週間かぁ。
気付くのが遅くて、たった一か月強ぐらいしか迷う日々がなかったけれど。
あとちょっと。
楽しみに見てきたいと思います。
以上、2023年春夏。日曜夜に見たい番組集中で困る。でした。