NHKBSプレミアムで春と秋に放送している旅番組『にっぽん縦断こころ旅』に出演で、今ではすっかり“自転車のおじさん”のイメージの方が強くなっている、俳優の火野正平さん。
2016年に火野正平さんご自身の、生い立ち、仕事、ご家族のこと、女性のこと、仕事仲間、麻雀仲間、飲み仲間のことのほか、好きな俳優さんを実名で語っている書籍『若くなるには、時間がかかる』が刊行されていました。
刊行当時話題になって、ワイドショーでも取り上げられ、1度目のご結婚された方との籍が抜けていなくて、今の奥さんとは内縁関係にあることが大きく報道されていました。
その時から興味はあったんですが、今年になってやっと読みました。
どんなことが書かれてあったのか?感想を書いていきたいと思います。
スキャンダル報道が多かった当時のこと
火野正平さんのことで一番興味を持たれてるのは、やはりプレイボーイ伝説だと思います。火野さんもよく分かってるみたいで、ちゃんと当時のことを語っている箇所がありました。
プレイボーイのイメージから、みんな正平さんの方から女性を口説きに行ってると思ってる方が多いと思いますが、正平さんはこの本の中で、基本的には受け身と語ってらっしゃいました。
あくまで受け身で、自分からじゃないと語りつつ、誤作動とか勘違いもあったかもともおっしゃってて、全部女性のせいにしないフォローもしてて、こういう優しさが女性を引き付けるんじゃないかと思いました。
『こころ旅』で火野正平さんを知った人は、正平さんが若い時にプレイボーイで悪評が高かった時代を知らないでしょうけど、正平さんを昔から知ってる人たちにとっては、こういうスキャンダルがたくさん出ていた時代のことを語っている部分は、一番興味がある部分だと思います。
ちなみに、自分から女性を捨てたことは一度もないんだそうですよ!
女性の方から卒業していくんですって。正平さんは留年して欲しいらしいですけどね!
‟卒業”とか❝留年”とか、ご自身を【火野学園】という学校に例えて、女性が巣立っていくという表現をするところが、なんとも正平さんらしかったです。
「もっとじいちゃんになっても、男の子っぽくいたい。」とも語っていて、正平さん自身はずっと男の子の精神だから、女性の方が先に大人になって、見切りをつけて去って行っちゃうんだろうな、と思いました。
ワンちゃんが大好き
『こころ旅』でも、ワンちゃん好きである事はよく知られている正平さん。ラブラドールとニューファンドランドを飼っていることを明かしていました。
車も、ワンちゃんを乗せるためにはどれが一番広いか?で、エスティマを選んだ。という話が出ていました。
現在飼っているワンちゃんの事だけでなく、過去に飼っていたワンちゃんのことも詳しく写真付きで出てきました。
写真が白黒なのが残念でしたけど、一緒に写ってる若い時の正平さんの笑顔が微笑ましかったです。
この若い時の正平さんの写真を見ると、濱田岳さんに似ています。一時期親子じゃないか?って噂ありました。
『さんまのまんま』で明石家さんまさんがその噂を鵜呑みにして、本当に濱田岳さんが正平さんの息子だと思って、正平さんに文句言ってたことがありました。
あの時のさんまさん、ごまかしてましたけど、本気で正平さんの息子だと思ってた様子でした。
火野正平の息子さん
息子さんは、最初の奥さんとの間にいて、正平さんと歩いていなくても、母親と歩いているだけで、「火野正平の子供だ」と言われるぐらい似てるらしいです。
正平さんは、息子さんとはずっと会ってないみたいです。
会いたかったら来るだろう。と、相手任せ。
私はこれ読んで、なんだかな~と思いました。
最初の奥さんとの籍を抜かないのも、向こうが抜かないから。ということだし、全部相手に決めさせるってのが優しいようでずるいな、と思います。
今の奥さんとのお子さんは、正平さんの子どもとしてつながってるからいいと思いますけど、籍を入れてない今の奥さんの立場ってどうなるんでしょうね~??
正平さんも、自分が先に死んだら…ってことは気になってるみたいですけど。考えるのやめよう。となるらしいです。
う~ん。
この本の中で、一番引っかかったところでした。
けれど、正平さんに限らず男同士の親子関係は女性に比べて淡白なものかもしれません。私自身は家族と会いたいと思う方なんで、不思議に感じましたが、親子の付き合い方なんてひとそれぞれですね!
気になる女優さん
若い女優さんで、お芝居が上手だと名前が挙がっていたのは、吉高由里子さん、満島ひかりさん、尾野真千子さんでした。
特に、NHKのドラマ『夫婦善哉』で共演された尾野真千子さんへのお芝居の感想は多く語ってらっしゃいました。
役所広司さんとやりたい映画
以前『こころ旅』で、よく自分の名前を思い出してもらえない一般の人に「役所広司です。」と嘘をついていた正平さん。
役所広司さんといつか年を取ったら、一緒に演じてみたい話があると熱く語っていました。
とても具体的なお話だったので、実現できそうですが、それを演じるにはまだまだお互いに年と取らないと出来ないとも語ってらっしゃいました。
いつ実現するのか分かりませんけど、楽しみだな~と思います。
どんな話なのかは、『若くなるには、時間がかかる』を読んでください!
内容が盛りだくさんで、気になった、引っかかったお話だけをピックアップして紹介させていただきました。
生い立ちの部分では、家族愛がないと言いつつも、疎外感を感じ続けた様子が伺えて、子役の仕事を持ったおかげで家庭と距離を持つ事が出来たことなど、客観的に淡々と語ってるのが印象的でした。
子どもの時から大人な考えを持ってたんだろうと思います。
繰り返しの話とかも多いですけど、色々話題が飛んで、飽きさせない面白い本でした。
以上、『若くなるには、時間がかかる』を読んだ感想でした。