12月25日日曜夜10時30分からに日テレ系列で、ドラマ『invert城塚翡翠 倒叙集』4話後編が放送されました。
前回、倒叙集4話前編のネタバレ感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 城塚翡翠(清原果耶)…"犯人が視える"ヒロイン。死者から話が聞けるという。翠色の瞳を持った霊媒師と名乗っていた奇術師。
- 千和崎真(小芝風花)…翡翠のアシスタント。奇術師である翡翠を仕事の面だけでなく、身の回りの世話もする。翡翠にとって、お姉さん的な存在。
- 鐘場正和(及川光博)…警視庁捜査一課の警部。現場たたき上げの刑事。香月逮捕の為、翡翠に情報を流してたことで警部補に降格。
- 雨野天子(田中道子)…警視庁捜査一課の刑事。生真面目で規律を重んじる。翡翠たちに捜査を依頼することには疑問がある。鐘場を透明な悪魔と思っていた。
- 蝦名海斗(須賀健太)…警視庁捜査一課の刑事。雨野の先輩にあたる。翡翠とずっとつながっていて、香月逮捕に動いていた。
- 雲野泰典(杉本哲太)…元警視庁捜査一課の刑事。捜査技術を生かして現在UYリサーチという調査会社を経営する社長。調査で得た情報をもとに裏で暗躍する危ない人物で、警察上層部でも危険視されている。重要な秘密を握る元刑事の部下にデータ消去を拒否され、銃で殺害。警察時代で得た知識でたくみに証拠を隠し、鐘場から捜査協力を頼まれた翡翠を余裕の態度で迎え入れる。
- 香月史郎<鶴丘文樹>(瀬戸康史)…人気推理作家。スバ抜けた論理力を持つ。翡翠と出会い、彼女の孤独でけなげな姿に引かれていく。洞察力を買われて、警察に捜査協力を依頼される。霊媒を装っていた翡翠に全ての犯行を見破られ、透明な悪魔として逮捕される。
4話後編のあらすじ
部下の曽根本(錦之助)を殺した雲野(杉本哲太)は、事件当時、曽根本のマンションにいたところを、向かいのマンションの住人・涼見梓(若月佑美)に目撃される。
が、涼見は当時酒に酔っていたので証言に信頼性がない。
雲野は、涼見の記憶のコントロールをし証言を撤回させることに成功。その後も言葉巧みに涼見をデートに誘い、涼見に恋愛感情を抱かせるよう仕向けていた。
一方。
翡翠(清原果耶)は、自ら出て反撃に出ると真(小芝風花)に宣言。
大手製薬会社の御曹司を調査中の雲野のもとへ行き、得意の懐に入るやり方で探りを入れる。
が、「君の霊能力は偽物。」「君は賢い女だ。なのにわざと媚びるような口調を選んでる。」と探りの手法まで見抜かれ、退散した。
が、ただ退散するのではなく、殺害現場にあったはずの靴下がなくなっていることと、涼見がその靴下を見たと言っていたことを話し、涼見が記憶を取り戻すかもしれないことを匂わせていった。
後日。
香月史郎こと鶴丘文樹(瀬戸康史)の面会をする翡翠。
透明な悪魔事件の遺体遺棄の場所を話すはずが、鶴丘は「君は雲野に殺されるよ。」と夢で見た話をする。
相手にしようとしない翡翠に「僕の直感は絶対だ。」と言う鶴丘だった。
雲野と涼見がデートしているレストランに乗り込んだ翡翠。
しつこく曽根本の事件が他殺だと話すが、雲野に心を寄せる涼見は、以前言っていた靴下を見たという証言も翻してしまった。
自宅に帰った翡翠は、真から、唯一の手掛かりだった涼見が雲野側についてしまい、打つ手がなくなったのでは?と指摘され、何も言い返せずにいた。
さらにクリスマスプレゼントについて話していた真に、大切な相手ならずっと身に着けてもらえるものがいい。と聞かされ、何かに気付いた翡翠。
真の話をきっかけに雲野の事件解決の手掛かりをつかみ、一人出かけていく。
一方。
雲野は江尻警視監に連絡。行動を監視してくる鐘場(及川光博)たちの動きをやめるよう依頼。鐘場は、真に動けなくなったと伝える。
警察の自分への追跡を止められたと思った雲野。
が、涼見が翡翠から記憶を取り戻す方法を聞いたので、来てほしいと連絡をしてくる。
雲野は、曽根本を殺害した銃を持ち出し、涼見の自宅へ向かう。
事件当時と同じ状況を作り出すため、自宅ベランダで曽根本のマンションに向かって立つ涼見。厳しい表情で隣に立つ雲野。
涼見が記憶を取り戻した瞬間、翡翠が駆けつける!
ーーー涼見に迫る危機に、翡翠はどう立ち向かうのか?
ーーー翡翠は、雲野が曽根本を殺害したことを証明できるのかーーーー?
…というお話でした。
雲野の指摘にスッキリ!
雲野に、霊能力がないことも相手の表情を読み取って手がかりをつかむことも全部見抜かれていた翡翠。
あと、「わざと媚びるような口調を選んでる。」と得意のぶりっ子まで指摘されていました。
私も、このドラマを見て翡翠の話し方にイライラしてたし、雲野には言いたいこと言ってくれた!と思って面白かったです。
が、翡翠が「私が嫌われることで殺人犯を捕らえることができるのなら、安いものでは?」と言ってたことにビックリ。
嫌われてるって気づいてたんだ!
それには気づかなかったなぁ!!!
イラつかせて相手の失言狙う翡翠
前回の感想で、ぶりっ子の役は清原果耶さんじゃなくて小芝風花さんにやらせた方がいいんじゃないか?と思っていたことを書いて、でも実際小芝さんがぶりっ子してもイラつかないな。と思ったことも書きました。
が、そのイラつかせるのも翡翠の狙いだったことが最終話にして明かされました~!
ちなみに前回の私の感想はこちら。↓
invert城塚翡翠 倒叙集 4話前編あらすじとネタバレ感想 今までにない敵に警戒する翡翠 - ぴえーるのテレビブログ
これにはまいった。全部計算ずくらしい。
まんまとハマったよ。
相手をイラつかせて、失言を狙っていたなんてさ。
倒叙集2話の犯人役・星野真里さんにはズバッとその作戦が当たってましたもんね!
ちなみに倒叙集2話の感想はこちら。↓
invert城塚翡翠 倒叙集 2話あらすじとネタバレ感想 翡翠にイラつく星野真里の演技に共感 - ぴえーるのテレビブログ
このドラマ、つくづく視聴者の読みを見事に外してくれました。
まいったまいった。
『あなたはまた騙される』の意味
4話後編の予告で、「あなたはまた騙される」とありました。
何を騙されてるのかな?と1週間ずっと気になってました。
私は、雲野が曽根本を殺害したシーン自体が嘘なのか?と考え、だとしたら部下・磯谷(村上新悟)が雲野に従ってるように見えて、実は磯谷が犯人?とも考えました。
でも今回、磯谷が出てきたのは、最後の涼見に会う前の雲野に連絡をしてきた時のみ。
あれ~?
さすがに雲野に代わって殺害はなかったのか。と思っていたら…。
私は、4話後編を見ているうち、証言者の涼見さんが変なことに気付き出しました。
翡翠に「何も見てない。」って証言をひっくり返したくせに、雲野に記憶を取り戻せるかもしれないから家に来てくれって電話する涼見の一貫性のなさ。
翡翠は奇術師だから、涼見さんに変装した翡翠が雲野に会ってるのかと思いました。
でも。
ベランダで涼見が記憶を取り戻した時に翡翠が訪ねてきて、この予想も違うと分かって混乱!!!
まさか証言者自体が偽者で、詐欺師・岩戸に証言者役をやってもらってたなんて、驚きました!
探偵の推理を推理できますか?
さて、4話の後編にして解決編となった今回。
やっと翡翠の「探偵の推理を推理できますか?」が出ました。
靴下がキーになるのは分かっていましたが、翡翠がソファーの下にあった片方だけの靴下を見て、対になる靴下があったはずだ。と推測。
ハンガーに何もかかっていないのを不審に思い、ハンガーにかかっていたはずの靴下をカーテンレールから下ろした時に、靴下の先端が床にあった血だまりについたので、持ち去ったのでは?と考えたと言ってました。
この推理は推理できなかったです。
杉本哲太さん演じる雲野は、犯行を終えて部屋の施錠をした時、靴下を取っていってませんでした。
だからこそ私は、別の人物、磯谷が潜んでて血だまりを踏んで靴下で拭き取って逃げたか。被害者が死んでなくて、靴下を取ったか、どっちかだと思ったんです。
でもまぁ、雲野は、合いカギを持ってるからあとで取りに来たってこと?
なので、今回もまた探偵の推理を推理できませんでした!!
先に犯行してるところを見せられると、靴下がハンガーに下がっているのをそのままにして雲野が帰っていくのを見てるから、それを持ち帰ったのは雲野。
と翡翠が疑うだろうと推理するはず。とは思えなかったです。
変に見せられると、知ってるだけに逆に推理できなくなりますね!
結論!
またも探偵の推理を推理できず。敗北です。
香月の方が霊能力あるのでは?
香月が翡翠に面会を求めてきて、雲野に殺される夢を見たことを告げたシーン。
香月の粘着質な部分が見えて、気色悪かったです。
翡翠に死んでほしくない。何者か知りたい。という執念が見えてこれまた怖かったです。
香月は、翡翠が殺されるシーンを自分が殺す予定があった時から何回も見てます。
実際、翡翠は雲野に撃たれたのだから、香月が見た翡翠の殺害シーンは予知夢です。
香月の方が霊能力ありますよね?
『霊媒探偵・城塚翡翠』の2話でも、作家の別荘で女性の幽霊を見てたし。
翡翠の手を借りなくても、お姉さんの霊を呼び出せるんじゃないの??
翡翠のことを「この世のものじゃない。妖」って言ってましたが、香月さん自身も負けちゃあ、いないです。
怖い!!
翡翠の正体
香月も真ちゃんも知りたがっていた翡翠の正体。
最終話で明かされると思ってましたが、事件解決に時間がかかってしまい、翡翠の正体を明かす時間はありませんでした。
前回。雲野が、警視庁に講習に行った時に学生服を着た翡翠を見た。と言ってた時、翡翠は「何のこと?」ととぼけていました。
とっさにごまかした言動だったのか?
それとも本当にその人物が翡翠じゃなかったのか?
私は、後者だと思いました。
ーーここからは妄想です。ーーーー
翡翠は、殺人事件を嫌ってます。
その学生服を着た翡翠にそっくりな人物が殺されたのではないか?と思います。
双子じゃないかな?
話をずらし、例を挙げます。
1997年。赤川次郎原作『ふたり』というドラマが放送されていました。
一色紗英さん演じるしっかり者のお姉さんが事故死し、奥菜恵さん演じる姉に頼っていた妹が、色々起こる問題に、幽霊となって出てくる姉に助けられて解決するというミステリーと青春のドラマです。
私は、その『ふたり』みたいな感じで、翡翠が、自分そっくりなきょうだいの霊と話が出来て事件を解決してるんじゃないか?と思ってました。
『ふたり』は、主題歌がスピッツの『夢じゃない』でして、「夢じゃない一人じゃない。君がそばにいる限り」って歌詞が、『ふたり』のドラマそのもの。
めちゃくちゃ合ってて、当時好きなドラマでした。
翡翠が霊媒師じゃないのは『霊媒探偵・城塚翡翠』の最後で明かされてるし、私の妄想は妄想のままかな。
今回の『城塚翡翠』の主題歌は、福山雅治さんの『妖』という曲。
翡翠自身が"妖"なのか?
『ふたり』みたいに、死んだきょうだいと生きてる人間が事件解決してたら面白いなと思い、妄想を披露しました。
さてさて。
翡翠の正体は明かされぬままドラマは終わりました。
続編作る気満々ですよねぇ~~。
翡翠の正体なんて知らんままでええわ!と思われたらそのままでしょうが…。
謎を残す終わり方でした。
途中、だいぶ作風が変わって戸惑いましたが、『古畑任三郎』のように長期シリーズになっていくんでしょうか?
古畑は、キャラの正体がわからなくても楽しめました。
対して翡翠は、こんだけ匂わせておいてそのまま話を長引かせるわけにもいかないだろうし、シリーズ化しても古畑ほどは長引かないでしょう。
たぶん。
『invert城塚翡翠 倒叙集』
真ちゃんとペアで鐘場さんに手伝ってもらいながらの事件解決も面白かったです。
翡翠の正体を知りたいので続編希望です。
以上、『invert城塚翡翠 倒叙集 』4話後編(最終話)あらすじとネタバレ感想でした。