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ドラマ 昭和元禄落語心中 第10話(最終回)「八雲」を観た感想とネタバレ

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NHKのドラマ10「昭和元禄落語心中」。12月14日に第10話最終回「八雲」が放送されました。

www.nhk.or.jp

二人会のフィルムを観る

八雲(岡田将生さん)の退院日。

小夏(成海璃子さん)、与太郎(三代目助六)(竜星涼さん)、松田(篠井英介さん)は、萬月(川久保拓司さん)が持って来た、菊比古と二代目助六(山崎育三郎さん)の二人会の8ミリフィルムを、八雲に内緒で観ることになりました。

 

菊比古時代の八雲は、フィルムの中で生き生きと楽しそうに落語をしていて、小夏を驚かせました。

続いて助六が、八雲しか着ることの出来ない羽織を着て登場。菊比古(八雲)が扇子を手渡していました。その扇子は、八雲が倒れたときも持っていました。

 

助六は「芝浜」をやり、萬月は「助六の芝浜なんて、聞いた事ないぜ。」とつぶやきます。しかし与太郎は「これ知ってる。」と言います。何故なら、与太郎の真打披露の前に、八雲が稽古をつけてくれたネタだったのです。

 

二人の落語を観終わると、萬月は「名演だ!奇跡みたいな高座だ!」と叫びました。それほど二人の落語が素晴らしかったのです。

フィルムには助六に駆け寄る幼い小夏も映っており、小夏、助六、菊比古と三人の幸せな姿が映されていたのでした。

 

フィルムを観終えて、与太郎は「助六師匠は、本当に幸せだったんだなぁ。みよ吉さんとアネさんと過ごした数年間がさ。じゃなきゃ、こんな落語は出来ねえ。」と涙ぐみながら言いました。

萬月は「だけどこの夜に助六師匠とみよ吉さんは…。」と言いかけます。与太郎は遮るように「何があったか分からねえ。けどオイラにしか分からねえことがある。この高座、途中で助六師匠は遠くの方を見て何かに気付いた。みよ吉さんがいたんだ。」と言います。

与太郎自身も、真打披露の時の客席に小夏を見つけて、「芝浜」をやったからです。

 

その通りで、二代目助六が旅館で落語をしようと客席に目をやった時、みよ吉(大政絢さん)が来ていたのです。

だから、苦労をかけさせていた人間が真面目に働くというネタの「芝浜」をやったのです。

そのネタの中で「俺が甲斐性がねえばかりに、おめえにつれえ思いさしたなぁ。俺が馬鹿だった。おめえは悪くねえよ。俺が悪かった。勘弁してくれ。」というセリフがあり、助六は苦労をかけていたみよ吉さんに向けて、ネタを借りて思いを伝えていたのです。

 

これは第6回「心中」の時の話です。この「芝浜」が素晴らしくて、私は見入ってしまいました。私の場合、ドラマのストーリーも含めて見ているので余計入り込みました。

助六演じる山崎さんの落語に引き込まれて、このまま東京に戻って落語をまた二人でやるんだと思いました。まさか最後に夫婦で転落死するなんて、思いも寄りませんでした。

 

松田さんが「そろそろ師匠をお迎えに…。」と立ち上がろうとした時、小夏は「私思い出した…あの夜の事…。」と言うのでした。

 

火に包まれる八雲

迎えを待って退院する予定だった八雲は、黙ってひとりで退院し、閉館した雨竹亭に来ていました。

高座に上がり、両脇にろうそくの火を灯して目を閉じ、師匠の八雲(平田満さん)、二代目助六と共にこの寄席でやっていた落語を思い出していました。

「最後に一席。付き合っとくれるかい?どこまでやれるか。」と言って、助六の扇子を置き、八雲の羽織を脱ぎました。そして「死神」をやり始めました。

声はかすれて出にくいながらも、なんとかネタが終わって舞台に倒れこみました。

 

すると客席から拍手が起こります。幻の助六でした。「どうして喋ってんだい?」八雲は助六に話しかけました。

助六は八雲に近づくと「坊、いい「死神」だったぜ。」と言うと「声が出ねえんだ。一席やるだけでクタクタ。舌も回らねえ。落語を道連れにしようとしてるんだよ。」と八雲は言います。

「にしちゃ、詰めが甘えな。小夏、与太郎、松田さんに信之助…。情にほだされる。それがおめえさんの一番深え業だ。」と助六は言い、八雲にろうそくを握らせます。

「最後ぐらい、てめえできっちり落とし前をつけな。未練を断ち切れ。」と言う助六の顔は死神になり、ろうそくを客席に投げました。

火は、落ちていたのぼりに燃え移り、燃え広がりました。死神は「死ぬってのは、こういうもんだ。」と言って、八雲を抱きしめました。

八雲は死神が迎えに来たと目を閉じ、逃げようとはしませんでした。

 

そこへ与太郎と小夏が来て、八雲に駆け寄りました。「嫌だ…死にたくねえ。」八雲はつぶやき、与太郎は八雲を抱えました。小夏は扇子と羽織を拾い上げました。

 

四国の夜の真相

家に運ばれた八雲に、小夏はあの夜のことを思い出したと話を切り出しました。

小夏は、松田と一緒に、両親が転落した部屋に行ったこと思い出していました。八雲は「事故だったんだよ。」と言います。

 

場面はあの夜のことになりました。

みよ吉が菊比古の部屋来て、「菊さん、私と一緒に逃げて。」と言って鞄から包丁を出しました。助六が止めに入ろうとし、はずみで助六のお腹に包丁が刺さりました。

うずくまる助六を、菊比古が抱きかかえました。そこへ小夏と松田が来ました。

菊比古は「その子をどこかへ!なんでもない!ただの事故なんだ!」と小夏に見せないよう必死に言いました。

「ごめんなさい、そんなつもりじゃ…。」みよ吉はうろたえて言います。お腹から血を流した助六を見て小夏が泣きます。「小夏、ごめん。許して…。」とみよ吉が言うと、「嫌だ!父ちゃんを返せ!」と泣いて窓際にいたみよ吉を突き飛ばしました。

窓から落ちるみよ吉…。小夏が思い出したのはここまででした。

 

小夏は、自分を疎ましく思っていた母親を憎んでいたので、自分が母親を殺したのだと思っていました。しかし八雲は、小夏の記憶がないのは、みよ吉と一緒に落ちて、気を失っていたからだと説明しました。

 

小夏がみよ吉を突き飛ばして一緒に窓から落ち、それを助けようとして助六が二人を抱きとめました。その助六の襟を窓から菊比古が掴み、部屋で菊比古の足を松田さんが引っ張りました。

窓から宙づりになった助六とみよ吉と気を失った小夏。菊比古は両手でなんとか引き上げようとします。みよ吉は「アンタ、小夏をお願い。私はいい!この子を…。小夏だけは助けて、お願い!」と言います。

「小夏を坊に渡せ!坊!頼む!」助六が言うと、右手で助六の襟を掴んだまま、左手で小夏の腕を掴む菊比古。

「片手じゃ無理だ。放せ!」と言う助六。「嫌だ!ならアタシを連れてけ!」抵抗する菊比古。「小夏、ごめん。ごめんね。」みよ吉が泣きながら言います。

助六は「頼んだよ…。」と言って、菊比古の手を離しました。

助六とみよ吉は深い谷に落ちていきました…。

 

話は現在に戻って、両親が自分を助けたと知った小夏。

松田は「お嬢さんも同じことをおっしゃたんですよ。」と言います。

小夏も信之助を産む時「私はいい。お願い!この子だけは助けて!」と言っていて、みよ吉と同じことを言っていたのです。

小夏は母の言葉を聞いて涙を流しました。

 

八雲は松田に「長い間、すまなかったね。」と謝りました。松田はうつむき、涙を流しました。

 

予告で、包丁が出てきたので、転落事故自体が八雲の作り話なのか?とどこまでが本当なのか、放送までずっと気になっていました。

まさか小夏が突き飛ばしていたとは!!

菊比古が二人を引っ張り上げようとするのも無理な話だなとは思ってましたが、まさか三人を引っ張ろうとしていたとは思いませんでした。

二人にしたってどうやって?と思ってたら、松田さんが足を引っ張ってくれてたんですね…。

それとみよ吉が転落した時に、第6回を見た時は、助六が部屋の入り口から菊比古を飛び越えて、窓から落ちたみよ吉を助けに行ってたので、そんな距離で間に合うのか?とか思ってました。

でも実際は窓の近くに助六がいたから、すぐに窓に行けたんですね…。

 

色々謎が解けました。

 

自分を裏切ろうとしていた女性が落ちていくのに、とっさに助けようと動けたなんて、よっぽどみよ吉さんのこと好きだったんだな…と真相が分かるまでは思ってました。

けれど、娘もいたからだったんだ…二人を助けようとしたからだったんだ。と納得しました。「芝浜」でみよ吉に謝ってたし、愛してるのは間違いなかったですが、みよ吉に対して、怒りはなかったんだろうか…とか、色々考えました。

 

みよ吉が自分を疎ましく思ってるって小夏が思い込んでましたけど、これも好きな人がうやっていた落語を思い出したくないから、助六に落語をやらせたくなかった…てことですよね?

夫に腹を立てて一緒にいないのを、娘は自分が嫌われてると思ってたなんて…。

すれ違いって切ないです。

それとも、やっぱりみよ吉はずっと菊比古が好きで、助六と結婚してしまったのを後悔してたんですかね?それで罪悪感から小夏とも一緒にいられなくて家にいなかった、とか?

原作を読んでないので、ここまでしかみよ吉さんの愛憎が予想出来ていませんが、どうでしょう??

 

小夏が人前で落語をする

信之助の小学校で、与太郎が落語をすることになり、子供向けに「寿限無」をやると言いました。子供たちをあおって気持ちを乗せた与太郎は、そのまま小夏にバトンタッチ。

小夏は生まれて初めて落語を人前で披露したのでした。

 

これが、あんまり上手じゃなかったです。小夏さんは子供の時からお父さんに落語を教わって小遣いを稼いでいるって設定だったんですが…。

寿限無」がどんな落語か知らない人間が、こんなこと言ってはいけないんでしょうけど、ずっと大きな声で、なんていうか抑揚がなかったっていうか…。期待してた分、残念でした。

 

落語を終えた後、小夏は与太郎に子供が出来た事を伝えると、与太郎は大泣きして喜びました。

 

八雲も幻に

ある春の日。八雲は、小夏と信之助と一緒に縁側にいました。

小夏は八雲の髪をとかしながら、一度だけ八雲に髪を切ってもらった事があったことを思い出していました。八雲は、他にもしてやればよかったと思う事がある。ぼんやりごしていると、落語以外のことにばかり気がいくと言います。

落語はもう怖くてやめたようです。「怖いって母さんのこと?」と聞く小夏。

「みよ吉さんは私の前ではたいそう優しかったよ。あの人からは女の人の酸いも甘いも、ぬくもりも冷たさもみんな教わった。魅力的な人だったよ。落語を与えてくれたのは助六さ。アタシの味気ない人生に色を与えてくれた二人。永遠に手が届かない二人。」と八雲は答えます。自分の存在が苦しめていたのでは?と言う小夏。

「お前さんのおかげで後悔してる暇なんかなかったよ。子供ってのは本当に毎日毎日世話しなくて、いくら見たって飽きねえんだ。」と優しく答える八雲です。

小夏は八雲に抱きつき、八雲は小夏の頭を撫でました。

「見捨てないで、育ててくれてありがとう。」とお礼を言う小夏でした。

 

八雲はラジオで与太郎の落語を聴いて笑い合いました。小夏は「弟子にしてください。」と言うと、「はい。」と答える八雲。

庭に舞う桜を眺めて八雲は目を閉じました。

 

八雲が目を開けると、高座に座っていました。姿は若い日の菊比古になっていました。

「遅かったね、待ちくたびれたぜ。ようこそ、冥土へ!」助六がおどけながら言います。驚く八雲に助六は「おめえさんは死んだんだ。」と告げます。八雲は小夏と信之助に見守られて死んでいたのです。

「落語と心中は出来なかったなあ。なあ坊、おめえさんは落語が好きで、人を愛した。そしてよく生き抜いた。おかげで俺も成仏できらあ。」と助六は言いました。

八雲がざぶとんから立ち上がると足が治っていました。笑い合う二人。

奥からみよ吉も出てきました。「あんたも死んじゃったのね、ご愁傷様。」と言いました。

 

16年後。

高座に、白髪交じりの与太郎と萬月が並んでいました。与太郎こと三代目助六が、九代目有楽亭八雲を襲名したのです。

さらに信之助が二ツ目に昇進。二代目菊比古を名乗ることになりました。

高座の裏には、小夏とお栄(酒井美紀さん)が座っていて、タバコを吸っていました。そこへ小雪という制服姿の女の子が通りかかって、客席の松田のもとに行きました。

小夏は落語家になり、女性真打となっていました。

 

九代目八雲になった与太郎は「八代目八雲は、時折落語と心中すると申すことがありました。落語は、たった一人の意志でも滅びうる危ういものなのだと。けれども師匠は大勢の噺家に勇気や、憧れを与えてくれました。気まぐれにアタシのような弟子を残してくれました。たった一人で滅ぼせるなら、たった一人でも繋いでいける。師匠は落語と心中どころか、落語を支えて繋いでくれた気がします。何よりお客様皆様のおかげでございますが。」と語りました。

与太郎は落語がなくなるなんて考えた事がない。こんないいもんがなくなるわけない、というとお客さんたちは大きく拍手をしました。

与太郎は客席の一点を見つめました。

そこには、菊比古、助六、みよ吉が笑って立っていました。

与太郎は「死神」を始めました。幻の菊比古も、与太郎の言葉に合わせて「死神だよ。」と言いました…。

 

ドラマはここで終わりました!

助六が幻になって八雲の前に何度も現れていましたが、最後はその八雲も菊比古になって、与太郎の前に幻となって現れました。

 

いや~、私は4回から欠かさず観た人間ですが、最後まで引き付けられました!!

本当に魅力的なドラマでした!!

助六とみよ吉の死の謎が解けて、自分も幻になって現れる…。

ラストまで面白かったです!! 

 

漫画を買おうかどうか迷ってます。アニメもあるみたいです。本物の落語を見てみるのも面白いかもしれません。

色々な魅力に満ち溢れた大満足のドラマでした!!

 


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