読売テレビ・日本テレビ系列で毎週木曜夜11時59分から放送中のドラマ『江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~』。3月4日に第9話が放送されました。
前回、第8話の感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 仙夏:岡田結実さん…江戸時代で生きる花魁。タイムスリップしてきて蔵地が働くカフェでバイトする事に。
- 蔵地俊輔:葉山奨之さん…大企業の社長の息子。父の会社に就職するも3か月で退社。勘当される。叔父の雄彦といとこの寿乃が暮らす家に居候。雄彦が営むカフェでバイトしている。
- 春日泉美:吉谷彩子さん…ウェブ会社『バードネット』勤務。蔵地の高校の同級生。自分を追い込んで頑張って仕事している。
- 蔵地雄彦:田中直樹さん…蔵地の叔父。蔵地と仙夏が働くカフェのオーナー。細かいことを気にしないタイプ。
- 蔵地寿乃:山口まゆさん…雄彦の娘で蔵地のいとこ。大学生。歴女で江戸マニア。仙夏をタイムスリップしてきた本物の花魁と早々に信じ込む。
- 森谷香澄:藤江萌さん…蔵地が働くカフェのアルバイト。
- 大河内拓馬:中本大賀さん…カフェのアルバイト。現役東大生。天然だが仕事はきっちりこなす。
- 松野隆二:森田甘路さん…カフェのバイトリーダー。カフェを愛し守ろうと頑張るが、あまり周りに頼りにされていない。
- 鳥居直樹:前田公輝さん…ウェブ会社『バードネット』社長。泉美の上司。部下に厳しく当たる。
- 岩佐長兵衛:一ノ瀬颯さん…仙夏を追って江戸から令和に来た侍。幼い頃から片思いしていた仙夏を身請けするために事業を成功させ、大金持ちになり武士に身分も買った。
- 秋山:雨野宮将明さん…鳥居の会社の側近。
第9話のあらすじ
長兵衛は、自分と仙夏がタイムスリップしてきた161年前の満月の夜、ほうき星が流れたということが本に書かれてあったのを見つけて寿乃に見せる。
寿乃がネットで調べて、161年周期で現れる彗星が地球に最も近づいた年だったことが分かり、さらに次に彗星が現れる満月の夜は、10日後の3月11日だということも分かった。
この日を逃すともう二度と江戸に帰れないことが分かった。
蔵地と両想いになった仙夏は、カフェのバイト仲間と泉美と鳥居の前で「アタシと蔵地は恋仲になろうと思う。」と宣言。
恋仲になる前に蔵地を試験すると言い出す仙夏。「アタシをでぇとに連れてって楽しませておくれ。」と言う。
カフェ仲間は呆れ、鳥居は失恋したばかりの泉美を気遣い、蔵地を忘れられるまでとことん付き合うと言うのだった。
仙夏は、渡しそびれていた蔵地への誕生日プレゼントであるマフラーを渡す。
早速ボーリングやゲームセンターに連れていき、いいところを見せようとする蔵地。
しかしボーリングは仙夏の方が上手。UFOキャッチャーは仙夏が欲しがった花魁の人形を取るまでに2万円かかった。
次に喫茶店に行くと、店員にクレームを言っている客に遭遇。
いつもなら「粋じゃないね。」と凄んでいく仙夏だが、怯えて何も言えず。蔵地が強気にクレーマーから仙夏を守った。
偶然同じ店にいた鳥居と泉美は、二人を目撃。蔵地に未練がある泉美を鳥居が優しく気遣う。
失恋の痛手が消えるまで、泉美にとことん付き合うと決める鳥居。側近の秋山に指摘されて、泉美への思いに気づくのだった。
店を出た仙夏は、高熱で倒れてしまう。
家に帰って仙夏を寝かせ、雄彦と話していた蔵地に、長兵衛が江戸に戻る方法を見つけたと話す。
寿乃からも、タイムスリップの方法と161年に一度のチャンスが9日後にその日が迫っていると聞かされ、急なことに戸惑う蔵地と雄彦。
早く仙夏に教えたいと焦る長兵衛に、自分から話すと言って止める蔵地。
しかし体調が戻った仙夏が、次のデートを楽しみにしているを見てなかなか言い出せず。
体調が戻って落ち着いたように見えた仙夏だったが、突然「頭に何か刺さってる!」と騒ぎ出し、かんざしが分かってない様子を見せ始める。
江戸から着てきた着物を着る機会がないからと売ろうとしたり「鳴かぬならアタシ鳴こうホトトギス。吉原に百花繚乱咲き乱れる。鈴八屋の仙夏でありんす。」といういつもの仙夏の挨拶も忘れていっていた。
江戸だけの記憶を失くしていく仙夏。
さらに寿乃が江戸時代に描かれた花魁道中の錦絵を見てみると、仙夏の部分だけ消えかかっていた。
歴史のゆがみが出ていると指摘する寿乃。江戸に仙夏の存在時自体が消えていくかもしれないのだ。
焦った長兵衛は「一緒に江戸に帰ろう。お仙がここにいるべき人間でないのは明白じゃ。」と江戸に戻るにはあと6日しかないのだと告げた。
急な話に驚く仙夏。このまま令和に居続けると江戸の事を忘れてしまうと言う長兵衛。
「帰って欲しくない。」という蔵地に、一緒に江戸で暮らそうと返す仙夏。自分だけ江戸にいた過去を捨てることに納得できないというのだ。
蔵地には令和に家族がいる。仙夏には江戸に仲間と家族がいる。
時間が迫るなか、江戸の記憶が残っているうちに自分で決めよ、と仙夏に迫る長兵衛だった。
長兵衛を密かに特別な思いを抱き始めていた寿乃は、江戸に変えるために必死になっている長兵衛に、仙夏が他に好きな人がいるのに…と言いかけるが、長兵衛がそれを遮る。
長兵衛は、10年仙夏を身請けするために働いてきた強い思いがあるのだ。
寿乃は何を言っても変わらない長兵衛に、何も言えなくなった。
一方で、どんどん江戸の事を忘れていく仙夏に戸惑う蔵地。
寿乃が、仙夏や長兵衛のように江戸からタイムスリップしてきた人が他にもいることを調べてきて、江戸では高貴な和尚だった人が、現代に居続けて飲んだくれになった記録を見つけてくる。
江戸の記憶を消えるということは、江戸が作った人格も消えるということなのだ。
仙夏も江戸の花魁でなくなるのは時間の問題。
蔵地は鳥居の会社に配達に行った時に、泉美に相談。
泉美は自分をフッてまで仙夏を選んだのだから、絶対に仙夏の手を離さない。それしかない。と断言し、自分の気持ちを押し付けることに躊躇していた蔵地を勇気づけた。
蔵地を励ました泉美は虚しくなり、鳥居を呼び出し蔵地の愚痴をぶちまける。
しかし泉美を思い始めていた鳥居は「お前から誘われてちょっとでも期待した自分が嫌になる。」とブチ切れてしまった。
そして鳥居は会社を去る決断をするーーー!
同じ頃。
長兵衛を思う寿乃は、江戸の長兵衛が戻れば、令和を忘れてしまうことを寂しく思っていた。
そして仙夏への思いが強かった長兵衛も、少しずつ江戸を忘れてしまう症状が起こっているのをいち早く見つける。
翌日。
長兵衛が調整していた大八車が破壊されているのが見つかる。
仙夏を江戸に戻したくない蔵地の仕業だと思い込んだ長兵衛は、怒り心頭で蔵地に刀を突きつけた。
その刀に扇子を投げた仙夏。
「粋じゃないねえ。161年に一度が何だっていうんだい?アタシはここで生きていく覚悟を決めたんだよ。」
蔵地と一緒にいたいと決め、長兵衛に「今までありがとうござりんした。」と頭を下げた。
しかし、長兵衛は江戸に帰るのを諦めず大八車の修理を始める。
長兵衛は、仙夏が令和で江戸を忘れていくのを見るのが耐えられないのだ。
大八車を壊したのは仙夏に嫉妬した寿乃だった。
仙夏は、蔵地との2回目のデートで令和に残る決断をした理由を語る。
直さんへの強い思いを持ったまま、直さんが亡くなった江戸にいたくないとタイムスリップしてきたという仙夏。
タイムスリップしてきたのは、蔵地に会うためだったのでは?と気づいたからと言う。
「人間、どんな時代に生まれようが関係ない。江戸にいようが令和にいようが時代のせいにする人間はたくさんいるだろ。だからアタシは令和を選んだんじゃない。選ぶのをやめたんだ。」と、蔵地と生きていくと言う。
置かれた場所で咲き誇る。それが令和に残る理由だった。
「俺はお前が好きだ。だから江戸に帰れ。」と言う蔵地だったーー。
…というお話でした。
仙夏の変化
花魁の仙夏がよかったのに、蔵地と両想いになった途端に花魁の部分を忘れていくなんて、皮肉なもんです。
蔵地も置かれた場所で咲き誇るって言ってた仙夏が好きなのに、琴は嫌いになるし、着物が売り払おうとする。どんどん令和の性格になっていく仙夏に耐えきれなくなってきていました。
でも仙夏自身は、令和に残ろうと思ってるから、自分の変化に気づかない。
好きな人の好きな部分がなくなっても、好きでいれますか?ってのを突きつけられてるようでした。
時代が変わって人格が変わっても、その人の本質みたいなのは変わらないと思ってましたけど、生きてる時代で中身も大きく変わってしまうものなのかな?
突拍子もない設定の話ですけど、結構重い内容だと思いました。
周りの環境で人格が変わるなんて。
コメディーが『世にも奇妙な物語』みたいな急に怖い話になったと感じました。
長兵衛の一途な思い
仙夏と蔵地がようやく両想いになったのに、長兵衛が江戸に帰る方法を見つけてしまいました。
長兵衛は仙夏を身請けするために10年頑張ってきた。
蔵地が泉美を思い続けてきたのと同じ10年。
蔵地は気持ちが変わってしまったけれど、長兵衛の思いは揺るがなかった。
ドラマを見てる者としたら、長兵衛と寿乃がうまくいって欲しかったんですが…。
こんなに一途に思ってくれているのに、仙夏も全然振り向かないんですね!!
江戸のいる時は直さんだったし。
全くの片思いなのに、長兵衛さんスゴイ!
私なら心折れるなぁ…。
思いが届かなくても思い続けるんだーー!と言うのは簡単ですけど、目の前で好きな人がイチャついてるのとか見てられないですよね。
強い人だな、スゴイな。長兵衛さん。
でも、ちょっと後ろを見たら、逆に自分を思ってる寿乃がいるのにな~。
寿乃は令和の人。思っても叶わないか…。
どう決着したら幸せなんだろう?
複雑になってきちゃったなぁ…。
鳥居が泉美を好きになる
仙夏を一途に愛してくれていた鳥居社長。
今度は泉美ちゃんを支えているうちに、泉美ちゃんを好きになったみたいです。
そういえば、ずっと仙夏のことでも相談に乗ってもらってましたもんね。
泉美ちゃんが一番身近な存在だったのかもしれない。
恋愛下手な鳥居社長が「お前から誘われてちょっとでも期待した自分が嫌になる。」と言ったのが意外でかわいいと思ってしまいました。
そんなこと言われたら、好きじゃなくても意識してしまうかもしれない。
仙夏を思ってる時の鳥居社長もよかったですけど、泉美ちゃんを思い始めた鳥居社長もカッコいいですね!!
なんかそこまでいいと思ってなかったですけど、「お前から誘われてちょっとでも期待した自分が嫌になる。」で、いいなと思ってしまいました。
ーーー
主人公の二人以外の恋模様が見逃せないですね!!
来週最終回ですけど、どんな結末を迎えるのか?
3組のカップルの行く末が気になります。
以上、『江戸モアゼル~令和で恋、いたしんす。~』第9話を見た感想でした。
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