関西テレビ・フジテレビ系列で毎週火曜夜9時から放送中のドラマ『青のSP－学校内警察・嶋田隆平－』。
3月16日に第10話が放送されました。
前回・第9話の感想はこちら。↓
おもな登場人物
- 嶋田隆平：藤原竜也さん…警視庁捜査一課刑事。住浜署生活安全課少年課係。捜査一課の切れ者だったが、自ら志願して赤嶺中学のスクールポリスとして勤務。
- 三枝弘樹：山田裕貴さん…住浜署生活安全課少年課係。嶋田の後輩。
- 浅村涼子：真木よう子さん…赤嶺中学国語教師。隆平と衝突する。
- 水野楓：山口紗弥加さん…赤嶺中学英語教師。
- 新津清：須賀健太さん…赤嶺中学英語教師。
- 一ノ瀬悟：石井正則さん…赤嶺中学数学教師。
- 柴田透：泉澤祐希さん…赤嶺中学社会教師。
- 小川香里：明日海りおさん…赤嶺中学元音楽教師。1年前に転落死している。
- 阿部裕亮：音尾琢真さん…赤嶺中学体育教師。
- 三田恵子：金沢雅美さん…保健室にいる養護教諭。
- 木島敏文：高橋克実さん…赤嶺中学校長。スクールポリスを導入。嶋田に生徒を守って欲しいと思っている。
- 福島美津子：峯村リエさん…赤嶺中学副校長。
- 尾崎賢治：升毅さん…教育委員長。
3年1組の生徒
- 三村翔子(吉柳咲良さん)
- 真田一樹(中川翼さん)
- 菊池京介(鈴木悠仁さん)
- 涌井美月(米倉れいあさん)
- アレン徳永(川村ジーモン凛一朗さん)
- 西田雄一(池田優斗さん)
- 市原健太(奥智哉さん)
- 深山敏春(田中奏生さん)
- 尾崎香澄(鈴木梨央さん)
- 矢島裕(長島令玖さん)
- 相良恭子(石井薫子さん)
- 井上双葉(唯藤絵舞さん)
3年2組の生徒
- 三上真司(木村聖哉さん)
- 坂木司(山時聡真さん)
元教師
- 岡部(遠藤雄弥さん)…1年前、涌井美月にセクハラをし退職している。
第10話のあらすじ
木島元校長が岡部から撃たれ、嶋田は、1年前のセクハラ事件を明らかにしたのは自分なのに、どうして自分が狙われなかったのか？と疑問に感じる。
そして涌井美月と尾崎香澄に騙されていたのでは？と考え、涌井に、わざと岡部に襲わせるようしむけたんではないか？と問いただしたが何も答えなかった。
一方。3年1組の三者面談が進む。
真田は嶋田から影響を受けて警察官を目指すようになり、三村は理工系に進みたいと理系に強い高校を志望していた。
三村の母は以前娘が名誉棄損で捕まったことを気にしていた。が、浅村は、希望する高校の校長が元暴走族の総長で、過去の過ちから何を学んだか？を見てくれるはずと背中を押した。
三村は、嶋田に言われて教室にあった盗聴器の電池換えをし、嶋田から褒美として痴漢の目つぶしぐらいにはなるだろうと、ペンライトを渡された。
そんな中行われた尾崎香澄の三者面談。
嶋田は盗聴して面談の内容を聞き、尾崎香澄が尾崎教育長の娘だと知る。
さらに涌井美月と同じ、建築デザインが学べる学科のある高校への進学を望んでいることを浅村に指摘されているのを聞くことで来た。
尾崎は涌井の家を訪ね、自分たちの関係を浅村に指摘されたことを話し、涌井は、嶋田から岡部からわざと襲わせたのでは？と聞かれたことを話した。
すると突然、物陰で二人の話を聞いていた岡部が現れ、自分をはめたのか？と二人を追及。
涌井に「お前に渡したもの返せ！今すぐ持ってこい！」と脅していたところ、通りがかりの人に騒がれ、退散していった。
通報を受けた警察の三枝から連絡が入った嶋田は、現場に急行。涌井に、岡部は涌井と尾崎にはめられたと知らなかったはずなのに、なぜ来たのか？と追及。
答えずにいると、涌井の母(中島ひろ子さん)が迎えてきて、嶋田は母に岡部が木島を襲った時に「約束が違う。」と言っていたことに心当たりは？と聞いたが、やはり母も何も答えなかった。
嶋田は警察で岡部の所持品をチェック。銀行通帳を見てあることに気づき、三枝に頼んで入院中の木島元校長を脅して話を聞いた。
岡部は人をプリンター銃で襲い、現金を奪って逃走した。
翌日。
赤嶺中学に警察が取り囲み、岡部が入ってこれぬよう厳重警戒となった。
嶋田は3年1組の教室にいた涌井と尾崎に、岡部が1年前の事件の慰謝料として涌井に420万円を渡していた事実を突きつけた。
そして、岡部にわざと襲われるように仕向け、二人で岡部からお金をだまし取ったのではないか？と追及。立派な恐喝罪だと言い放つ。しかし二人は認めず。
420万円という金額は、二人が行きたい建築デザイン学科のある大学の4年分の学費と同額。学費を出し惜しみする涌井の父がいない隙を狙って、母に慰謝料を請求させたのでは？とさらに追及した。
父へ連絡するという嶋田に、涌井は観念し、岡部から金を騙し取ったことを認めた。
実際、涌井は前から岡部に部活中に体を触られていて困っていて、それを見かねた尾崎が助けようとし、岡部を学校から追い出すのと学費を確保する目的でこの方法を思いついたという。
尾崎と涌井は建築ミュージアムで偶然出会って、建築家になりたいとお互いの夢を語り合い、急速に仲良くなったという。
学校で仲良くしているところを他の子に見せなかったのは、小川先生に疑われて怖くなって、卒業するまでは仲いいのを見せないようにしようと話していたからだった。
子供の進路を応援してくれる親ばかりじゃない。尾崎は父親を「うちの父親だって、無責任で自分のことしか考えないくずよ。そういう親を持ってる子は、自力で何とかするしかないの。」と言い放つ。
話を聞いた嶋田は「自分たちさえ良ければ、他人の人生どうでもいいのか？」と言い、岡部が昨晩何の罪もない人が襲ったことは、二人がきっかけを作ったのでは？と追及。
そして岡部と、小川に対する傷害を教唆した木島校長の人生を狂わせた上に、小川香里だって死なずに済んだと言って追い詰める。
小川先生に疑われた時に、事実を話しておけばよかったと後悔する涌井。
「香里は二度と戻ってこない。笑ったり怒ったりすることも出来ない。うまいもん食べたり好きな人に触れ合うことも出来ないんだ。人が死ぬっていうことはそういうことなんだ。」と教える嶋田に、泣いて「ごめんなさい。」と繰り返す涌井。
尾崎香澄も自分が涌井をけしかけたと言って泣く。
嶋田は、香里がかつて大学を一度辞めていることを明かす。
香里は、父がお金で自分を裏口入学させたと知りつつ大学に通っていたが、教育実習で実際に生徒と触れ合っているうち、自分に嫌気が差し大学を辞めた。
その後バイトをして学費を自分で稼ぎながら大学に入り直し、教員採用試験を受けた。
そして今度は胸を張って教師になった。
「ズルして手に入れたものなんて、何の値打ちもないんだよ！香里はそのことを身をもって知っていた。だからお前たちのことを必死で止めようとしたんだよ！」と言う。
涌井は香里に「自分の過去を悔やむような人生を送って欲しくないの。」と諭されていたのことを思い出して泣いた。
「人は誰だって過ちを犯す。このクラスにも身に覚えのあるやつが大勢いるはずだ。でもな取り返しのつかないことなんてないんだよ。お前達ならちゃんとやり直せる。きっとそれが、香里が伝えたかった言葉だ。」と香里の気持ちを推測した。
涌井と尾崎が反省したところで、校内に銃声が鳴り響く。
岡部が昨晩から学校に潜んで既に侵入しており、下駄箱辺りを歩いているところを三枝に見つかり咎められ、三枝を撃ったのだ。
銃声を聞いた学校内は大パニック。教員が誘導して生徒たちを避難させ、3年1組の生徒は教室内に留まるよう嶋田が浅村に言い、三枝のもとに向かった。
しかし岡部は、涌井と尾崎がいる3年1組の教室に難なく侵入。
二人に出てくるようプリンター銃を見せて脅した。浅村が「この子たちを撃たないで。」と前に立ちふさがった。
真田が隙を見て岡部を止めようしたが、足を撃たれた。
三枝から「俺のことはいいから、早く行ってください。」と言われ、3年1組の教室に戻った嶋田は、先に怪我をした真田の止血をする。
そして警棒を構え岡部と対峙。急所を岡部に伝え「そこを当てなきゃ自分がやられると思えよ。」と挑発。
岡部が撃った弾の1発目はよけた嶋田だったが、2発目は腕に当たってしまう。3発目を撃とうとした岡部の目に、三村がペンライトを当てて目つぶし。
嶋田は警棒で岡部を思いっきり叩き、背負い投げをして殺人未遂の現行犯で逮捕した。
浅村に子供達を避難させるように言う嶋田。
生徒たちは「おいていけない。」と抵抗したが、「この子たち守るのがあんたの責任だろ？」と言う嶋田の言葉を聞いた浅村が生徒達を避難させていった。
事件は大々的に報道され、学校にマスコミがドッと押しかけ生徒たちに質問をしまくる。
水野や阿部が対応するなか、浅村が前に出てスクールポリス制度についての考えを言い始めた。
「学校とは本来、生徒たちが伸び伸びと学べる場所であり、何か間違ったことをしたら、それは間違いなんだと教師が教え、𠮟るべき時は叱り守るべき時は守り。学校というのは本来、そういう姿じゃなんじゃないでしょうか。人を疑い排除するスクールポリスは、学校という場所に必要ありません。」と言って頭を下げたのだった。
スクールポリス制度は採用が見送られ、尾崎教育長は、最初積極的だった文科大臣から責任を押し付けられたのだった。
学校は落ち着きを取り戻した。
水野は堂々と赤ちゃんのエコー写真を職員室で見せられるようになり、新津は先輩教師の仕事を押し付けを断れるようになり、阿部は野球部の朝練を定期試験近くは休むようになっていた。
3年1組の教室では、生徒たちが皆落ち着いて授業を受けられるようになっていて、涌井と尾崎も落ち着いて授業を受けていた。
三枝も無事退院。嶋田は交番勤務となった。
交番を訪ねてきた浅村に、嶋田は病院に運ばれる途中で香里の夢を見たという。
学校で暴れた嶋田に「ここは私の聖域だ。断りもなく好き勝手暴れないで。」と言ったという。
そして入院中にマスコミの前で演説した浅村の言葉をネットで知って、浅村が香里に見えたという。「いつか本当に学校が警察なんか必要のない場所になるといいな。」と言うのだった。
そして嶋田は強盗の連絡が来て、急行していったーーーー。
…というお話でした。
セクハラ事件の真相明らかに！
セクハラ事件の真相はやはり、涌井が岡部に襲われるように仕向けてお金を取っていましたね。学費のために。
尾崎も父に反発心があったから、尾崎も父を困らせるためにやったのかと思っていましたが、そこまでの思惑はなかったみたいです。
でも、結果的に尾崎教育長は責任を取らされたわけですから、父を窮地に追い込んだことになってしまってました。
岡部は騙されたとかなんとか言って殺しかけてましたけど、涌井にセクハラしてたのは事実で、涌井が困ってたのも事実。岡部だって悪いとこあったのでは？と思います。
だまし取ったのは悪いですけど、そもそも岡部が涌井にセクハラをしてなければ思いつきもしなかったんでは？
でもまぁ、それに付け込んで大学の学費分岡部に請求するのはダメですね！
涌井のお母さんも何で娘のすることに乗ってしまったかな？
色んな段階で気づいて止めることが出来たはずなのに、スルーされてきてる。
木島も涌井に騙されてるかもしれないって分かったんなら、奨学金をすすめるとか出来なかったのかな？
まぁ、岡部がセクハラしてた噂は校内に流れてたし、襲ったのは事実なんだろうと判断したのかな？
どっかの段階でどうにかできなかったのか？と思うような事件でした。
岡部逮捕を助けた生徒たち
初回に授業を妨害していた真田と、自殺した友達の復讐心からネットに個人情報を流していた三村の二人が、プリンター銃を持った岡部に立ち向かっていました。
さすがの岡部も生徒を撃つのをためらったのか、真田には足を撃っていて、無事でよかったなと思いました。
三村は、嶋田にもらったばかりのペンライトで岡部の目つぶしをするなんて、なかなか出来ることじゃないですよ！！
なんか最初は生意気なやつらだと思ってたのに、それぞれ嶋田に影響を受けて逮捕に協力して、カッコよかったです。
若いからといって罪を許してはいけない！厳罰にするべき！と思っていましたが、こうやって考えを改めて正義感を持つ若者になってくれるかもしれないと思うと、考えが変わりますね！
ちゃんと悪いと思わせる事が大事で、罰を受けたくないからもうしないとかじゃないんじゃないか？と思えてきました。
実際、悪いことをした子供が、こんな風に素直に話を聞いてくれるかどうかは分からないですが…。
小川先生の過去
小川先生が、なぜこうも必死に涌井の事件の真相を明らかにすることにこだわったのか。
小川先生自身も不正を見逃した過去があって、それに乗っかって大学に入っていたこと。
でもやっぱりダメだと思って大学に入り直していたいたことが分かりました。
それで教員になれたとしても、ずっと引きずって生徒たちに顔向けできないと思ったから。
自分の力で大学入り直すなんてスゴイな。
そんなに強い気持ちで自分の進む道を決められるものだろうか。
先生という職業だからこそ、よけい不正をそのままにしちゃいけないと思ったんでしょう。
ものすごい強い人の話だな～と思いました。
ずっと小川先生にかばってもらってきた新津先生は、最後はちゃんと先輩教師の仕事押し付けを断るようになっていて、新津先生は今度はきっと後輩が困っているのを助けるようになっていくんだろうな、と希望も見えました。
そんなカッコいい先生、いるのかな～～？
警察が必要じゃなくなる学校、出来るのかな？
最後は希望が見えるいい終わり方でした。
最後までハラハラしましたが、面白い、いいドラマでした！
以上、『青のSPー学校内警察・嶋田隆平ー』第10話を見た感想でした。
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本ページの情報は2021年3月時点のものです。
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