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綾瀬はるか主演「義母と娘のブルース」最終回の感想

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2018年7月10日~9月18日まで火曜夜10時から放送されていたドラマ、綾瀬はるかさん主演「義母と娘のブルース」今週最終回を迎えました。

私は、「高嶺の花」の時もそうだったんですが、このドラマも途中の第5回から観始めました。途中から観てストーリーが把握出来てなかったにもかかわらず、綾瀬はるかさん演じる亜希子さんが面白いのと、笑いの中に良一さん(竹野内豊さん)の病気という影が見えて、ただのコメディじゃないな、とすぐに入り込めました。

 

www.tbs.co.jp

 

 

お葬式の話で観ているこっちも救われた

最終回の感想を書こうと思いましたけど、まずは良一さんのお葬式について書きたいです。私はお葬式の回の前の回から観出したので、良一さんが入院して放射線治療を頑張って、がんも小さくなったから、もう少し長く三人の生活が見られると思っていました。なのに冒頭からもう亡くなっていて、衝撃でした。

キャリアウーマンらしく毅然とお葬式を進行する亜希子。みゆき(横溝菜帆さん)もお手伝いをしようと一生懸命手伝う姿が、子供なりに役に立とうと家族の一員として務めを果たそうとしてるのにまず泣けました。

けれど、下山さん(麻生祐未さん)が亜希子に「あんたの役目はそんなことじゃないだろう?悲しむ事だろ、みゆきちゃんと一緒に。」と言って、亜希子は自分が小さい時に、同じように手伝った事を思い出し、みゆきを自分と重ねてハッとする、これが泣けましたね。

年を取ると葬式の段取りとか、参列者の人たちへの対応をちゃんとしなければ!ってそうしなければいけないと思ってましたけど、この下山さんの言葉で亜希子もみゆきもお葬式の間ずっと泣き続けたのを観て、私もなんか救われました。

悲しんでいいんだ、泣いてもいいんだ、泣くもんなんだって。

カッコつけるとか、そういうつもりじゃなかったですけど、参列者の人もいるしなんかお葬式って感情を抑え込んでしまうもんなんですよね。

三途の川の水って、その人を悼んで泣く人の涙で出来てるらしくて、泣いてあげないと死んだ人が成仏出来ないって聞いたことあります。泣くって事は、死をちゃんと受け入れる事ですから、泣く事=残された人が悲しみを乗り越える為の一歩ってことなんでしょうね。

受験料もったいない

良一さんの元上司笠原さん(浅野和之さん)から、大阪の会社からのスカウト話を持ち掛けられた亜希子。みゆき(上白石萌歌さん)と離れられないと断った事を知ったみゆきが、第一志望の大学に合格しながらもその事を隠し、他の全ての大学を受験しながらも試験時間中に落書きをして過ごして、わざと試験に落ちたんですけど、受験料もったいない!

第一志望受かったんなら、他受けなくてもいいぐらいなのに!受けると嘘ついて受験料取っておくってことも出来たんじゃないですかね~。亜希子が受験料払う手続きした設定ですか?入院してたのに。お金もらって自分で納付するっていえば、あとで受験料を親に返せるのに!もったいなかったです。

お互い思い合うからこそすれ違う母娘

みゆきが受験にわざと落ちたのは、早く社会人になって独立すれば、亜希子を大阪の会社へ送り出せると考えたから。亜希子が過労で倒れて入院して、白髪まで出来ている事に気付かない事に、自分を優先させて過ごさせてしまったと、「もうお母さんから時間を取り上げたくない。」とみゆきは泣きながら訴えます。

みゆきが自分のことを「全てを捨てて、同情から自分を育ててくれたと思ってる。」と読み取った亜希子が、小3の時に両親を失って祖母に引き取られ「自分一人で生きて行けるようにならないといけないよ。」と言われ育ち、中学生になって祖母も亡くなると、施設に預けられた。

祖母の言い付け通り、一人で生きていくため一生懸命勉強して、高卒で会社に入って必死にアピールしたら認めてくれる人がいて、出世の階段を上ることが出来た。嬉しくなって24時間仕事しかを考えない人生になっていた…と語り始めた亜希子。

これはお葬式のシーンで、亜希子の幼い頃の回想シーンが出て来てお葬式に一人でいたシーンが出て来てましたから、なんとなくそんな背景があるのでは?と思ってました。

 

みゆきへの本音

亜希子は、「あなたを育てた理由は、私の単なるエゴイズムです。」と言い切ります。けれどみゆきを育て始めて、良一に心配かけまいと我慢してるみゆきを見て、「この子は私なんだ。」と思ったと言います。

「この子を安心させてやりたい。思いっきりわがままを言える場所を与えてやりたい。私が欲しかったものを全部、この子にあげたい。そのうちにあなたが笑えば私まで笑っているような気になりました。あなたが傷つけられると自分が傷つけられたような怒りを覚えました。あなたが褒められると、まるで自分が褒められたかのように舞い上がり、私はあなたと自分を混同した状態に至りました。要するに、あなたを育てると口では言いながら、私はその実、満たされなかった自分を憐み、育て直していたのです。

亜希子が難しい言葉で、完璧な自己分析をしてみゆきに分かりやすく説明し、みゆきを利用しただけだから、恩に着る必要はないと言います。

みゆきは「そういうのね、世間では愛っていうんだよ。」と言って、自分もお母さんがスゴイねって言われたら自分がスゴイと言われた気になると思うと、好きな事をして欲しいと言います。

私はこのみゆきへの告白と、みゆきの返事のやり取りが素晴らし過ぎて号泣しました。さらに亜希子は「自分で子供を産まなくてよかったです。あなたみたいないい子は、絶対私からは生まれて来ません。」と言って抱きしめるんです。

私は、亜希子さんは、みゆきだけじゃなくてみゆきの両親である、良一さん、愛さんをも皆まるごと愛してるんだ。スゴイ人だなと思いました。

ラストも納得

最後は今の家を引き払ってみゆきは小さい家で一人暮らしを始めて、受かった大学に行くことになり、亜希子も大阪の会社に行くことになりました。

晴美さん(奥貫薫さん)も子供が手を離れる事になって「親はずっと親だけどさ、形は変わっていくよね。」と爽やかに言う言葉がありましたけど、亜希子もその言葉に納得したんじゃないでしょうか。

どうしてもべったりした親子関係だと離れがたくなりがちですが、二人ともちゃんと独立した感じで、キレイな終わり方だと思いました。

続編はやるんでしょうか?今度は最初から観ますよ!

以上、「義母と娘のブルース」最終回を観た感想でした。

 

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